NVIDIA、史上最大の世代間の性能向上を実現する、GeForce RTX 30 シリーズ GPU を発表

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NVIDIA Ampere アーキテクチャを搭載した第 2 世代の RTX が、リアルタイム レイトレーシングおよび AI ゲーミングにおいて、Turing の 2 倍の性能を実現



2020 年 9 月 1 日、カリフォルニア州サンタクララ — NVIDIA は本日、NVIDIA Ampere アーキテクチャを採用し、GeForce(R) 史上最大の世代間の飛躍を実現する、GeForce RTX™ 30 シリーズ GPU を発表しました。

驚異的な性能を記録している、この GeForce RTX 3090、3080 および 3070 GPU は、Turing をベースとした前の世代に比べて、最大 2 倍の性能向上と 1.9 倍の電力効率向上をもたらします。これらの GPU は、世界で最もパワフルな PC ゲーミング プラットフォームである、第 2 世代の NVIDIA RTX™ の活用により、前例のないレベルのリアルタイム レイトレーシングと AI ゲーミングをもたらします。

RTX 30 シリーズは、オンラインイベントにおいて 創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) によって発表されました。フアンはさらに、ポップカルチャー ゲーミングの象徴である『フォートナイト』が RTX リアルタイム レイトレーシングに対応し、リフレクション、シャドウ、グローバル イルミネーションおよびアンビエント オクルージョンといった、4 つのレイトレーシング機能が追加されることでゲーミングの没入感がさらに高まるとも述べました。

フアンは、対戦ゲーマーにさらなるスピードをもたらす NVIDIA Reflex や、リアルタイム コンピューター グラフィックス エンジンを使ったビデオゲームのストーリーテーリングのための Omniverse Machinima といった、ゲーマー向けのパワフルな新しいツール、ならびに AI を使ってあらゆる部屋をホーム ブロードキャストスタジオにすることのできる NVIDIA Broadcast も紹介しました。

フアンは次のように述べています。「本日発表した NVIDIA Ampere GPU は、未来に向けての大きな一歩となります。数年間にわたって、数千人のエンジニアが取り組んできたGeForce RTX 30 シリーズは、最大の性能向上を実現します。NVIDIA RTX は、プログラマブル シェーディング、レイトレーシングおよび AI を融合させて、開発者はまったく新しい世界を構築できるようになります。20 年後、私たちは過去を振り返り、ゲーミングの未来がこの瞬間からはじまったのだと実感するようになるでしょう。」

NVIDIA Ampere アーキテクチャ を採用した 第 2 世代 RTX の驚異的な性能
新しい RTX 30 シリーズ GPU と NVIDIA Ampere アーキテクチャの圧倒的な性能は、以下のような最先端のテクノロジと 20 年以上にわたるグラフィックスの研究開発によって可能となりました。

● 新しいストリーミング マルチプロセッサ: 前世代の 2 倍の FP32スループット と 30 TFLOPS のシェーダー処理能力を実現する、世界で最も速く、最もエネルギー効率に優れたビルディングブロック。
● 第 2 世代の RT コア: 新しい専用の RT コアにより、前世代の 2 倍のスループットを実現し、さらにレイトレーシングとシェーディング、演算の同時処理、ならびに 58 RT-TFLOPS の処理能力を提供。
● 第 3 世代の Tensor コア: 新しい専用の Tensor コアにより、スループットが前世代の最大 2 倍になり、NVIDIA DLSS のような AI を活用したテクノロジをより速く、より効率的に利用できるようになり、さらに 238 Tensor-TFLOPS の処理能力も実現。
● NVIDIA RTX IO: 迅速な GPU ベースのゲーム素材の読み込みと展開が可能となり、インプット / アウトプットの性能が、ハードドライブおよび従来のストレージ API に比べて最大で 100 倍に高速化。Microsoft の新しい DirectStorage for Windows API との組み合わせにより (1)、RTX IO は、CPU コア 10 基以上に相当する処理能力をオフロードすることで、フレームレートを向上し、瞬時のゲームの読み込みを可能にします。
● 世界最速のグラフィックス メモリ: NVIDIA は Micron と連携し、RTX 30 シリーズ用の世界最速のディスクリート グラフィックス メモリである、GDDR6X (2)　を生み出しました。GDDR6X は、グラフィックス カードとして使用した場合、毎秒 1TB 近いデータ速度のシステム メモリ帯域幅を実現し、ゲームとアプリケーションの性能を最大化します。
● 次世代の処理テクノロジ: より高いトランジスタ密度とより優れた効率性を実現する、Samsung の新しい 8N NVIDIA カスタム プロセス。

『フォートナイト』、『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー』が RTX に対応
ポップカルチャーの象徴である『フォートナイト』が、『サイバーパンク2077』、『Dying Light 2』および『ウォッチドッグス レギオン』といった多くの AAA タイトルに続いて、新たに RTX On に対応します。

上記以外にも、『Control』や『Minecraft with RTX Beta for Windows 10』、『Wolfenstein: Youngblood』といったゲームがすでにレイトレーシングに対応しています。さらに、Microsoft DirectX Raytracing や Vulkan といった業界標準の API、ならびにUnreal Engine や Unity、Frostbite、id Tech、Northlight、Luminous Engine、4A Engine といった、開発者がゲーム製作に使用するゲーム エンジンが、レイ トレーシングに対応しています。

DLSS: AI によるゲームの高速化
過去 10 年間における最大のブレイクスルーの 1 つである NVIDIA DLSS では、RTX Tensor コアを活用したディープラーニング ニューラルネットワークが使用されています。GeForce RTX GPU でのみ対応可能な DLSS が使用されると、『Control』や 『Minecraft with RTX for Windows 10』、『Death Stranding』といったタイトルでの処理性能が向上し、さらにネイティブ解像度に匹敵する画像を生成します。DLSS は、『Boundary』 や 『Bright Memory Infinite』、『コール オブ デューティ ブラックオプス コールドウォー 』、『サイバーパンク2077』、『フォートナイト』、『Ready or Not』、『Scavengers』、『ウォッチドッグス レギオン』などにも実装される予定となっています。よりパワフルな PC 構成をお持ちの方は、新しい Ultra Performance モードによって、8K で DLSS を実行することも可能です。

新しいプレイ方法
NVIDIA は、ゲーマー、ブロードキャスター、プロの eスポーツ選手およびクリエイターの体験を高めることを目的とした、以下のような 3 つの新しいテクノロジの発表も行っています。

● NVIDIA Reflex: 競技力を即座に向上
ゲーマーは、対戦ゲームでのレイテンシを最小にしようと努力しています。それによって、PC がインプットにより速く対応し、より精度の高いゲームプレイができるようになるからです。NVIDIA Reflex は、システムのレイテンシを最適化および測定する、一連の新しいテクノロジで構成されています。そのようなテクノロジの 1 つが NVIDIA Reflex Low-Latency Mode です。このテクノロジは、『Apex Legends』や『コール オブ デューティ ウォーゾーン』、『フォートナイト』、『Valorant』といった人気の e スポーツゲームに組み込まれ、レイテンシを最大で 50% 削減します。また、NVIDIA Reflex Latency Analyzer は、マウスからの入力を検知し、それが反映された画素（たとえば、銃口の閃光）が画面に現れるまでの時間を測定します。Reflex Latency Analyzer は、今秋に Acer、Alienware、ASUS および MSI から販売される、新しい 360Hz NVIDIA G-SYNC(R) Esports ディスプレイに搭載されるほか、ASUS や Logitech、Razer、SteelSeries の e スポーツ向けの人気の周辺機器にも対応しています。システムのレイテンシをゲーマーが自ら測定するのは、これまでは7,000 ドル以上する専用の高速カメラと機器が必要であり(3)、実質的に不可能でした。
● NVIDIA Broadcast: プロ並みのストリーミング
世界の 2,000 万人のライブストリーマー(4)　は、NVIDIA Broadcast により自らの住まいをブロードキャスト スタジオに変身させることができるようになります。NVIDIA Broadcast は多様な用途に使えるプラグインで、オーディオのノイズ除去やバーチャル背景効果、ウェブカメラの自動フレーミングといった、RTX アクセラレーション AI エフェクトによって、マイクやウェブカメラの品質を向上させることができます。
● NVIDIA Omniverse Machinima: 新たなアートの形式をより豊かに
現代のゲーミングでは、ストーリーテーリングのためのアートが発展を続けており、ゲームの素材を使って、映画のような品質の傑作が作られています。Omniverse Machinima は、そのような作業を容易にするもので、物理的な正確さ、光のシミュレーション、物理演算、マテリアルおよび AI を想定した、パストレース ビューワー ツールとエンジンを提供します。ユーザーは、対応ゲームの素材を利用するとともに、自身のウェブカメラと AI を使うことで、キャラクターの作成、高品質物理演算、フェイスおよびボイス アニメーションの追加、ならびに RTX 30 シリーズ GPU のレンダリング パワーを使った映画のような映像品質の生成ができるようになります。ご登録いただくと、アーリー アクセス(http://www.nvidia.com/machinima.)の開始通知をお受け取りいただけます。

新登場: GeForce RTX 3080、RTX 3070、RTX 3090 ファウンダーズ エディション
● GeForce RTX 3080 — 価格が 699 ドルからの RTX 3080 は、究極のゲーミング GPU であり、RTX 2080 の最大 2 倍高速です。19Gbps の速度を誇る、10GB の新しい高速 GDDR6X メモリを搭載した RTX 3080 は、4K 解像度のゲーミングで 毎秒60 フレームの処理能力を継続的に提供します。
● GeForce RTX 3070 — 499 ドルからのRTX 3070 は、RTX 2080 Ti の半分以下の価格であるにもかかわらず、RTX 2080 Ti を上回る処理速度を持ち、オリジナルの RTX 2070 との比較では処理速度が平均で 60% 高速です。RTX 3070 は、GDDR6 メモリが 8GB 搭載されており、4K および 1440p の解像度で動作するゲームに最適な性能を発揮します。
● GeForce RTX 3090 — シリーズの最上位機種となる RTX 3090 は、価格が 1,499 ドルとなっており、「BFGPU (Big Ferocious GPU: 巨大で獰猛な GPU)」という異名を持ちます。RTX 3090 には、3 スロット、デュアル アキシャル、フロースルー デザインのサイレンサーが付いており、これによって TITAN RTX の 10 倍の静音性が保たれ、GPU の温度が最大で 30℃ 低くなります。RTX 3090 の 24GB の GDDR6X メモリは、要件の厳しい AI アルゴリズムにも対処し、大量のコンテンツ制作ワークロードを処理します。RTX 3090 は、現在最強の PC グラフィックス カードである TITAN RTX に比べて最大 50％ 高速であるため、ゲーマーは、8K 解像度で多くの人気ゲームを 60 fps の処理速度で体験することができます。

これら新しいカードには、つぎのような、世界初の機能がいくつか実装されています。
● デュアル アキシャル、フロースルー サーマル ソリューション — 魅力的なユニボディのデザインで、冷却性能が最大で 2 倍向上します。ゲーマーおよびクリエイターが最上級の性能を楽しんでいるとき、GPU はこれまで以上に温度が上がらず、静かに作動します。
● 機械と電気の巧妙な設計 — 12 ピンの新しい電源コネクタを備えた、新しい薄型リーフスプリングによって強度を増した機械的構造により、コンポーネントと冷却のためにより広いスペースをとることができ、内蔵アダプターにより、既存の 8 ピンの電源コネクタにも対応します。
● HDMI 2.1 — HDMI 2.1 による帯域幅増加により、8K HDR TV に単一のケーブルで初めて接続できるようになり、超高解像度のゲームを楽しむことができます。
● AV1 Decode — 新しい AV1 コーデックに初めて対応するディスクリート GPU であるため、ゲーマーは、50% 程度の帯域幅で最大 8K HDR のインターネット動画を見ることができます。(5)

入手方法
GeForce RTX 3090、3080 および 3070 GPUは、ストック クロックおよびファクトリー オーバークロックのモデルを含むカスタム モデルを、ASUS や Colorful、EVGA、Gainward、Galaxy、Gigabyte、Innovision 3D、MSI、Palit、PNY、Zotac などの主要アドイン プロバイダーを通じて、入手することが可能になり、www.nvidia.com からはファウンダーズ エディションを入手することができます。

GeForce RTX 30 シリーズ GPU は、Acer、Alienware、ASUS、Dell, HP、Lenovo および MSI といったメーカー、ならびに CyberPower PC、Digital Storm、Falcon NW、IBUYPOWER、Maingear、Origin、NZXT、Puget などの世界中の主要システムビルダーのゲーミング システムに搭載されます。

GeForce RTX 3080 は9 月 17 日より、GeForce RTX 3090 は、9 月 24 日より、GeForce RTX 3070 は10 月に入手可能です。

期間限定の企画として、新しい GeForce RTX 30 シリーズ GPU またはシステムを購入したゲーマー(6) は、『ウォッチドッグス レギオン』の PC デジタル ダウンロード(http://www.nvidia.com/rtx-bundle) の権利を得ることができます。

製品の写真、仕様、チップとダイの写真、その他の素材を含む報道関係者向け資料は、www.nvidia-press.com で入手いただけます。

(1)Microsoft は来年、ゲーム開発者向けの DirectStorage for Windows プレビューを予定しており、NVIDIA GeForce RTX のゲーマーは利用可能になり次第、RTX IO を活用したゲームを利用できるようになります。
(2)RTX 3090 および 3080 GPU のみ。
(3)https://www.krontech.ca/store/Chronos-2-1-HD-Pre-Order-p133345424
(4)出典: Streamlabs and Xiaohulu livestreaming industry reports
(5)https://www.nexttv.com/blog/facebook-tests-show-av1-streaming-performance-exceeding-expectations
(6)参加パートナー限定となります。https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/30-series-watch-dogs-legion-bundle/ をご覧ください。