toio 本体セット TPH-1000T010
実売価格 1万8678円
ソニー・ インタラクティブエンタテインメント
https://toio.io
3歳児くんの保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。知育玩具なんてしゃらくせえ、子どもってのは石ころ1個で遊んでるだけでも色んなことを学べるもんだ。子どものなかには大人には見えない広大な宇宙が広がっているんだと、偉い先生も言っとるぞ。そうひねくれていた時期が私にもありました。しかし最近になり、これは単なる食わず嫌いなんじゃないかと思わされています。
ソニーのロボットトイ「toio(トイオ)」が思っていたよりずっと面白かったんですよね。意識高いおもちゃだろとタカをくくっていたのですが、いざさわってみればゲーム機のようなものでした。工作的な要素は任天堂の「Nintendo Labo」にも通じます。もっと早く遊んでればよかった。
●音楽ゲー厶、ボードゲームなども
toioは、「キューブ」というサイコロっぽいロボットを使って遊ぶおもちゃ。本体にソフトを入れることで様々なゲームができます。
電車のつり革っぽいコントローラーでラジコン的にキュンキュン走らせるとか、2台のキューブをトントン相撲のようにぶつけあって戦わせるとか。道路が書かれたシートにキューブを置いて自動的に走らせるとか、ピアノの鍵盤が書かれたシートにキューブを置いて楽曲を演奏するとか。
「方向を指定してクルマを動かそう」的な、退屈なプログラミングおもちゃを想像していたので、かなりイメージが違いました。最新作は音楽を奏でる「おんがくであそぼう ピコトンズ」(9月10日発売)。秋にはコマが自動的に動くボードゲーム「大魔王の美術館と怪盗団」も発売予定です。
対象年齢は6歳以上ですが、ソニーによればtoioで遊んでいる子の35.6%が6歳以下。小学校低学年までが半数以上で、わりと広い年齢で遊べそうです。
●ルンバもびっくり「キューブ」がすごい
というわけで、toioの箱をあけてみましょう。
中にはtoio本体、コントローラーが2つ、キューブが2つ。若干意外ですが本体はつねにケーブルで電源につないで使います。本体にはモノクロLCDディスプレーがあり、ゲーム中に情報を表示したり、各種の設定をするのに使います。ポケットステーションを思い出します。復刻してほしい。
toio本体はキューブの充電ドックにもなっていて、キューブの充電が終わると、Bluetoothでコントローラーとつながり、ラジコンとして走るように。つり革的なコントローラーは、親指でぐりぐりボタンを動かすとキューブがギュンギュン走りまわります。これだけでも結構楽しい。
遠目にはレゴブロックのように見えるキューブですが、その中身はルンバもびっくりの先端技術を満載したロボットになっています。
底にはシートに印字された情報を読みとるカメラセンサー。キューブ同士がお互いの位置を把握する絶対位置検出もできます。さらに6軸検出のモーションセンサーを搭載し、姿勢/水平/衝突/ダブルタップなどを検出。これらセンサーからの入力をもとに、動き、光り、音を鳴らします。
こうしたセンサーのはたらきにより、相手のキューブに回転しながら突進していく「必殺技」をしかけたり、紙のシートをシンセのように鳴らしたり、ボードの上を自動的にコマが動くボードゲームが遊べるというわけ。子どもはわかりませんが、こっちはそういう原理を知ると興奮してきます。
ただ、キューブの走行速度は結構速く、テーブルの上で走らせると落っことしそうになり、「ギャー!」と肝を冷やすことになります。体験会などではテーブルの上で遊ばせていますが、キューブは単体でも4928円と安いものではないので、床で遊んだほうがいいんじゃないかと。興奮した子どもがキューブをぶん投げたり、シートを破ったりしそうなのも若干怖いですね……。
●これは未来の石っころ
toioのコンセプトは「つくって、あそんで、ひらめいて」。工作遊びをしているだけでお勉強になりますよというもので、うちの子が「こどもちゃれんじ ぷち」でやってる工作遊びとも似ていますが、比べものにならないほど高度です。石ころのようにぶっ叩いたりぶん投げたりはできませんが、遊び方次第で何にでもなる自由さを考えると「未来の石っころ」と言える気がしました。
というわけで今後、「お父さんのtoio日記」として、保護者目線の試用レポを続けていきます。第2回はtoioの入門的タイトル「トイオ・コレクション」。キューブをぶつけあって戦わせる、リアル・スマッシュブラザーズのような遊び方がかなり面白かったのでご紹介します。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。3歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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