●取りつけは若干手間だが、比較的簡単
スペックは、冷風能力が最大2.2kW(60Hz)、サイズが幅350×奥行き343×高さ704mm。6畳用エアコンと同等の冷風性能をもつ除湿衣類乾燥機という印象です。運転モードは冷風/除湿/送風の3種類。温風は出ないので冬場は衣類の乾燥に使う感じになりそうです。本体重量は約22kgとなかなかヘビーですが、キャスターつきなので軽い力で転がせます。
使用前に排熱用のダクトを窓に取りつけます。窓の高さは76〜142.5cmまで。若干手間ですが比較的簡単です。まず付属の窓パネルを組み立てて、網戸つきの雨よけカバーを取りつけます。次に窓に合わせパネルの長さを調整したら、窓との隙間を隙間シールというスポンジで目張りして、窓に取りつけます。うちの場合は窓格子があったので格子のあいだに雨よけカバーをつっこむ形になりました。付属の窓パッキンを取りつければ虫や外気が入らないようにできます。
窓パネルを取りつけたら、クーラー本体の排気口に排気ダクトを取りつけます。じゃばら状のホースを伸ばして、ダクトエンドを窓パネルに取りつけたら、排気ダクトは設置完了。
ドレン水は熱交換器の熱を使って蒸発させ、排気ダクトから温風として放出するノンドレン方式。ですが湿度が高い場所で使うと内部に水がたまることがあるといい、そのときには排水口の栓を抜いて排水するか、排水ホースを取りつけてバケツなどに連続排水をするように説明されています。ということで背面に排水ホースを取りつけてバケツを置いたら、準備完了です。
排気ダクトの長さは約30〜120cmなので、実質的な稼働領域は窓から1mちょい。どこにでも設置できるとはいえ、実質的には窓のそばに限定されます。そこに排水ホースがついた除湿衣類乾燥機サイズのモノを置くので、想像より場所を取りました。うちの場合、キッチン脇のサニタリースペースに設置するとドラム式洗濯乾燥機が使えなくなりました。
また、ダクトを取りつけると窓の鍵がかかりません。メーカーは鍵をかけるときは都度取り外してほしいと言います。たしかに窓パネルは取り外しやすい仕様になっていますが手間です。窓用エアコンに使われる市販の補助錠を使うこともできますが、補助錠では完全な防犯とまではいかないため、同社ではあまり推奨していないということ。家庭用スポットクーラー共通の難点といえそうです。