サブのAndroid端末が古くなったので買い換えようと思っていたのだが、魅力的な端末は9~11万円が相場だ。「Rakuten Mini」は買ったが、サブ端末として使うには小さすぎる。そんな5月下旬、FOXからTCLコミュニケーションのAndroid端末のリリースが発表された。「TCL 10 Pro」の特徴をチェックしたところお買い得にしか思えなかったので、発売前だったがソッコーで予約した。今回は、6.47型スマホ「TCL 10 Pro」をレビューしてみたい。
気鋭のメーカーが放つ4万5000円の端末のデキやいかに
「TCL 10 Pro」のディスプレーは6.47型有機ELで、両サイドが大きく湾曲しているタイプ。指紋センサーはディスプレーに内蔵され、顔認証機能も搭載している。カメラは4眼で、メインカメラは6400万画素。超広角やマクロ、低照度撮影用のカメラも搭載している。先端技術をすぐに入れてくるAndroidらしく羨ましい構成。でもお高いのでしょう、と価格を見てみるとなんと4万4800円(税抜)だという。これはあきらかに安い。
TCLは中国の後発テレビメーカーだが、なんと2019年のテレビ販売台数は世界2位となっている。2019年にはスマホ「TCL PLEX」を発売しており、3万円以下で高性能なAndroid端末をリリースして注目を集めていた。
スペックはCPUがSnapdragon 675、メモリーは6GBで、ストレージは128GB。画面は有機ELディスプレーで、端子はUSB Type-Cを採用している。ディスプレーの解像度は1080×2340ドット、本体サイズは約72.4×158.5×9mm、重量は177gだ。ちょっと細長いが、閲覧性はいい。HDR 10に対応して画質も上々で、写真や動画も綺麗に表示できる。NetflixのHDR 10対応作品も楽しめる。その代わり、音質はやや貧弱に感じた。
上面に3.5mmイヤホン端子と赤外線ポート、底面にSIMスロットとUSB Type-C端子を搭載。右側面に電源ボタンと音量調整ボタン、左側面にスマートキーを備える。
湾曲ディスプレーは見た目のインパクトあり。ただし、文書を表示すると端が見にくいこともある。とは言え、タッチ操作にはきちんと反応しており、使いにくいということはない。
指紋認証センサーをディスプレーに搭載しているのはとても便利。筆者は普段iPhone 11を使っているのだが、新型コロナウィルスの影響でマスクをしているとFace IDで認証できず、コードを入力している。毎回のことなので、とても手間。「TCL 10 Pro」は顔認証は勿論、ディスプレー上に指を置くだけでロック解除できるのがラクだ。
ちなみに、顔認証の登録は一瞬で終わるので不安だったが、認証時も高速だったのでいい感じ。指紋認証はやや認識までにタイムラグがあるが、全面ディスプレーで指紋認証が使えるのはiPhoneユーザーとしてはうらやましいところだ。

この連載の記事
- 第333回 もっと便利に活用しよう! Googleスプレッドシート使いこなしテクニック 7選
- 第332回 Windows 10標準ブラウザー「Edge」がChromeの機能を使えるようになっているの知ってた?
- 第331回 iPhoneを便利に使い倒すためのテクニック10をマスターせよ!
- 第330回 秘密基地感があると仕事が捗るので27型ディスプレーを6枚並べた結果!
- 第329回 Apple Watchを買ったことがない人に教えたい、便利&いいところ10選
- 第328回 新しいiPhoneの選び方、データの移し方、自慢の仕方を教えます
- 第327回 薄型・軽量&ハイスペックな 「ASUS Chromebook Flip C436」は普段使いノートにベスト
- 第326回 スマホの発熱がひどい場合に使いたいスマホクーラー3機種テスト
- 第325回 テレワークでギチギチの予定をGoogleカレンダーで捌ききる5つのテク
- 第324回 「Zoom」でホストを務めるなら最初に知っておきたい5つのテク
- 第323回 iPadはとことん使い倒せる! 3つのオススメ活用提案
- この連載の一覧へ