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シンプルだがちゃんと光る新ケース、ユーザビリティーや冷却性能を向上

ゲーミングPC「GALLERIA」が7年振りにケースを刷新したのは、ゲーマーに寄り添う“相棒”になるため

2020年07月03日 17時30分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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サードウェーブがゲーミングパソコンブランド「GALLERIA」のケースデザインのリニューアルを発表

 サードウェーブは7月3日に発表会を開催し、同社のゲーミングパソコンブランド「GALLERIA」のケースデザインのリニューアルを発表した。

OooDaさんがMCを務めた

サードウェーブの瀧吉 佑介氏が新ケースについて紹介した

 2018年に「GALLERIA GAMEMASTER」シリーズとして新ケースが発表されたが、GALLERIAシリーズのPCケースが新デザインになるのは7年ぶり。ゲーマーの“相棒”をキーワードに、ユーザビリティーを考えて開発されたケースなのが特徴だ。

 新ケースは、黒のカラーリングを一新し、外装金属部分にヘアライン加工を施した、高級感のあるアルミ製パーツを採用する「SK-Premium」のミニタワー/ミドルタワーのモデル、黒を基調としガンメタリック塗装で重厚感を演出する「SK-Standard」のミニタワー/ミドルタワーを用意する。

「SK-Premium」

「SK-Standard」

アクセスしやすい前面インターフェースに、GALLERIA至上最大の風量を実現する140mmファンを駆使したエアフロー

斜め45度で配置した前面上部のインターフェース、天板はゲーミングデバイスなどを置きやすいようにフラットな構造

 新ケースは、ケース前面上部にUSB端子4基本とマイク入力、ヘッドフォン出力を備えている。机の上でも下でもアクセスしやすいよう、垂直ではなく斜め45度になっているのもポイントだ。

 また、エアフローを大幅に改善。従来の前面からの吸気を廃止し、サイドからの吸気を採用。サイドより空気を取り込み、上面と背面からの排気になっている。加えて、標準のファンのサイズを従来の12cmから14cmに変更。これにより、GALLERIA至上最大の風量と冷却性能を実現しているのだという。

エアフローを大幅に改善

 さらに、ゲーマーはデスクトップの天面に物を置く習性があるが、天面から排熱もしたいという矛盾を解決するため、3層構造を採用。物を置いても塞がれない開口サイズと見た目も兼ね備えたハニカムデザインを採用しているほか、天面とケース内部の間にメッシュフィルターを搭載し、ほこりなどがケース内部に入ることを防ぐ構造になっている。

 そのほか、前面の縁にLEDを配置。発売後に用意するソフトウェアを使用すれば色の変更も可能なため、好みの色やeスポーツチームのメインカラーなどにもできる。

前面の縁にLEDを配置。ユーザーから「GALLERIA」はいつ光るの? という声も少なくなかったので、反映させたとのこと

 さらに、新ケースの発表と同時に、ブランドロゴの配色も変更。エンブレムの縁の中が黒から青に変わり、より幅広い層に親しまれるようにしたとのことだ。加えて、シリーズ名も変更。最上位モデルからUltimateの「U SERIES」、Zealotの「Z SERIES」、eXtendの「X SERIES」、Refineの「R SERIES」となった。

ブランドロゴのエンブレムの配色を変更

シリーズ名も変更

CPUはインテルの第10世代CoreやAMDの第3世代Ryzen、GPUはNVIDIAのGeForce RTX/GTXやAMDのRadeonが選択可能

「ユーザーが求めているものをカタチに」がコンセプト
コンセプトカーなどを手掛けるデザイナーに依頼

VAIOの仕掛け人として知られるサードウェーブ 製品・マーケティング統括本部 統括本部長の松原 昭博氏が登壇

 発表会では、サードウェーブ 製品・マーケティング統括本部 統括本部長の松原 昭博氏が登壇。松原氏は新ケースについて「今までのGALLERIAのケースは黒で厳つくて筋肉質で、PCゲームのキャラクターを体現したようなデザインでした。しかし、eスポーツの人気が向上し、新しいeスポーツのユーザーをプレイヤーとして迎えるために、変わらなければいけないと思い、デザインの変更を決定しました」とコメント。

新ケースで目指したもの

 続けて「サードウェーブには元プロゲーマーがいたり、ゲームが大好きな女性がいたりするのに加え、eスポーツの大会などでユーザーさんの意見を直接聞く機会も増えたので、そういった人たちの意見を取り入れながら、ユーザーの求めているものをカタチにするということをコンセプトに開発してきました」と語った。

 デザインについては「今までのケースはPC専門のデザイナーに依頼してきましたが、今回は新たな試みということで、モーターショーなどでコンセプトカーなどを手掛ける車専門のデザイナーに依頼しました」と説明。こだわりについては「趣味に使う製品は、愛着を持って思い入れができる、所有するプライドを持てるという、エモーショナルバリューが大切です。これをいかに創造するかというのを重要視していました」と語った。

今年も全国の高校にゲーミングパソコンとディスプレーを無償レンタル

高校eスポーツ部支援プログラム

 発表会では、サードウェーブの高校eスポーツ部支援プログラムについても発表があった。2020年は、今回の新しくなったGALLERIAデスクトップパソコン×3、ゲーミングディスプレー×3に加え、サードウェーブ光もセットにして1年間無償でレンタルする。先着500校を対象に実施し、申し込み締め切りは8月31日まで。

第3回全国高校eスポーツ選手権の開催も発表

 さらに、第3回全国高校eスポーツ選手権の開催も発表。しかし、詳細については計画が若干修正になっており、現在準備している段階なので、決まり次第発表するとのことだ。新型コロナウイルスにより開催が懸念されていた大会だけあって、出場を予定していた高校生たちにとっては朗報ではないだろうか。

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