本連載は、マイクロソフトのソリューション「Microsoft 365」に含まれるSaaS型デスクトップ&Webアプリケーション(以下、アプリ)「Office 365」について、仕事の生産性を高める便利機能や新機能、チームコラボレーションを促進する使い方などのTipsを紹介する。
Office 365を使いこなして仕事を早く終わらせたい皆様にお届けする本連載。今回はMicrosoft Teamsとコンシューマー版Skypeのコミュニケーション機能に注目する。
Microsoft Teams--Skype間でチャット・音声・映像の相互通話が可能に
Microsoftは米国時間2020年3月7日、Microsoft 365ロードマップ53935で開発を進めていたMicrosoft TeamsとSkypeの相互運用機能をMC205801として発表した。本機能はユーザーの間でも要望が多く、コミュニティサイトを見ると2016年11月までさかのぼる。Microsoftは2018年2月に開発表明を行ったものの、同年6月には優先順位の関係から開発を中断。その後、2019年6月から再びプロジェクト化し、同年9月に再開発が始まった。
まずは何ができるのか。Microsoft TeamsとSkype間でテキストチャット、および音声/映像の相互通話が可能。公式ドキュメントによれば書式設定やメンション、絵文字は未対応をあるが、Microsoft Teams→Skypeのテキストチャットでは「:-)」が絵文字に変換されることを確認した。また、Microsoft TeamsやSkypeは多人数の映像通話が可能だが、Microsoft Teams--Skype間では1対1となる。
Microsoft Teamsユーザー、Skypeユーザー、どちらからアプローチしても構わないが、初回メッセージ送信時は若干戸惑うだろう。Microsoft Teams→Skypeの場合、Skype IDとひも付けたMicrosoftアカウントで検索し、そのままメッセージを送信できる。だが、Skye→Microsoft Teamsの場合、Azure ADアカウントにメッセージを送ると、受信の可否を求められるからだ。1度メッセージを交わし合えば特に問題とはならないだろうが、初回時は注意してほしい。
なお、MicrosoftはSkypeのバージョンは8.58以降を推奨しているが、今回はバージョン8.56.0.102のSkype、バージョン8.61.76.54のSkype Preview、バージョン1.3.00.12058のMicrosoft Teamsで動作を確認した。
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