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業務改善に効く最新ビジネスクラウド活用術 第31回

バリデーション機能やチーム対応のフォームはリード獲得に最適

無料プランもある!高機能なウェブフォームが簡単に作れる「formrun」

2020年06月29日 09時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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フォームの埋め込みもコピペで楽々

 では、ウェブサイトに埋め込んでみよう。「共有」ページで「iframe埋め込みフォーム」を開き、スクリプトをコピーする。スクリプトをウェブサイトやブログのソースコードに貼り付け、掲載ページのURLを登録すれば完了。自社サイトにカッコいいフォームが埋め込める。

スクリプトをコピーする

スクリプトをウェブサイトに埋め込む

自社サイト内でフォームを表示できた

 HTMLやスクリプトの知識が乏しい筆者でも、超簡単にカッコいいフォームを埋め込むことができた。しかし、ここまでは序の口。さらに便利な機能がたくさん用意されているのだ。

 たとえば、フォームを送信してもらった後、お礼などを表示する完了画面があるが、ここからファイルをダウンロードしてもらうことが可能。資料の申し込みフォームを作る際、届いたデータを見て手作業でメールを送る必要などなく、自分でダウンロードしてもらえるのは手間が省ける。

「完了画面」の設定で、ダウンロードしてもらうファイルを登録しておける

 申し込んでくれた情報はメールなどで通知されるが、データとして管理したい、ということもあるだろう。そんな時は、「Googleスプレッド連携」が超絶便利。フォームが送信されたら、その内容をGoogleスプレッドシートに入力してくれるのだ。データベースになっていれば、社内でのデータの利活用も促進されることだろう。

 設定もとても簡単で、「外部連携設定」で「連携する」をクリックするだけ。Googleアカウントにアクセスを許可すれば、フォーム名のファイルが作成されるのだ。

「Googleスプレッド連携」をオンにする

フォームから送信された内容がGoogleスプレッドシートに入力される

 ユーザーは特に理由がなくても入力中のフォームから離れてしまうことがある。意図してならいいのだが、誤操作や気まぐれで離脱しようとしている場合、アラートを出すだけで引き戻せることがある。せっかく、入力しはじめたユーザーはできるだけ逃したくないところ。

 フォームの編集画面の「設定」から「ページ離脱時の警告」をオンにするだけなので手間もかからない。

「ページ離脱時の警告」の「メッセージを出す」をオンにする

入力を完了せずにページを離れようとすると警告画面が出るようになる

問い合わせはカード化されるので、チーム全員で対応できる

 formrunのもう一つの特徴が、チームで対応できること。企業に来る問い合わせを個人で対処していると、その人が休んでいるときなどに情報が確認できなくなってしまう。すべての問い合わせを、メンバーの誰もが確認でき、対応できるようにしておく方がよいだろう。

 フォームから入力された情報はボード/リスト画面に一覧表示される。案件ごとにカード化されていて、ドラッグ&ドロップすることでステータスを変更できる。例えば、新着に届いた情報をデータベースに登録したりしかるべき組織に報告したら対処完了にするとか、返信が必要なら担当者を指定してタスクを振るといったことができる。

 「新着」の所に残っているカードを処理していけばいいので、対応漏れを防止できるのがメリット。誰でも作業できるので、対応スピードもアップする。

カードで案件を管理できるボード画面

メンバーを追加して担当を割り振れる

 カードから送信したメールに対し、ユーザーが返信した場合、自動的にまとめられるのが便利。履歴をまとめて確認できるので、その人とどういうやりとりをしたのかが第三者にもわかる。

 テンプレートを用意して、手軽に返信できるようにしたり、送信時間を指定できるので、夜中に送信して怒られてしまうこともない。最大5MBまでだが、添付ファイルを送ることも可能。メールの開封通知機能をオンにしておけば、問い合わせしてきたユーザーがメールを確認したかどうか確認できるので便利だ。

履歴を見ながらメールの返信ができる

さらに返信が来た場合もまとめて管理できる

 formrunの料金プランは3種類。なんと無料で使えるFREEプランも用意されている。ローンチ時は作成できるフォームは1つだったのだが、2018年に3つに増加。チームメンバーは1人までだが、フォームの利用とメールの送受信が可能。あまり問い合わせが来ないなら、FREEプランで事足りてしまうかも知れない。

 多数のフォームを作ったり、3人までのメンバーで運用したいなら、月額4980円のSTARTERプランがオススメ。手動ながら、Googleスプレッドシート連携もできる。他には、Googleアナリティクス連携や、資料請求フォームが作成できるファイルダウンロード機能にも対応。個別メールも無制限に送受信できる。

 さらに多くのメンバーで対応したいとか、Googleスプレッドシートの自動更新を利用したいなら月額1万2800円のPROFESSIONALプランが用意されている。マーケティングオートメーションツール「Salesforce Pardot」と連携させることもでき、フォームを送信してくれたユーザーを顧客リストとして登録し、スコアリングしたりマーケティングを実行したりできる。SalesforceやPardotを利用しているなら、シナジーが期待できる。

formrunの価格表。一般的なビジネスで使うならSTARTERプランがオススメ

 売り上げの元になるリードや貴重な顧客からの情報を得られるフォームをグレードアップし、社内のチーム全体で管理できるプラットフォームまで利用できて、月額が4980円や1万2800円という価格。月に1件でも効果が出たら元が取れるレベルだ。

 ウェブページにフォームを設置していて、デザインや操作性や属人化や効果に課題を感じているなら、formrunを検討してみよう。まずはFREEプランで一度フォームを作ってみることをオススメする。

■関連サイト

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