「こういうのが欲しかった!」 ― お手頃な10.1型の2 in 1タブレット<IdeaPad Duet Chromebook>レビュー

文●こまめブログ 編集●ハイサイ比嘉

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インターフェースはType-Cのみ

 周辺機器接続用として用意されている端子類はUSB2.0 Type-Cのみだ。PCとして考えれば非常に少ないが、タブレットとして利用するなら特に問題はないだろう。Type-C端子はUSB PDによる充電が可能になっているが、充電速度を考えると30W以上の充電器やモバイルバッテリーの利用をオススメしたい。

本体右側面にUSB2.0 Type-C、電源ボタン、音量調節ボタン

底面部にキーボード接続用コネクター

付属の電源アダプター。ヘッドホン接続用のUSB Type-C to 3.5mmアダプターも付属

 USB Type-CはDP接続による映像出力にも対応している。外部出力時の最大解像度はフルHD(1920×1080ドット、30Hz)だ。接続する外部ディスプレイ側のリフレッシュレートが60Hzのみ対応だとフルHDで表示できないため、ほかの解像度で表示させる必要がある。

Type-C対応ディスプレイへの給電と映像出力が可能。ケーブル1本ですむのでとても便利

フルHD(1920×1080ドット)表示は30Hzのみ対応。ディスプレイ側が非対応だと、そのほかの解像度で表示される

 カメラはフロントが200万画素で、リアが800万画素。アプリは標準のものだが、写真は意外と高画質だ。スナップ程度であれば問題なく使えるだろう。

背面部のリアカメラによる写真の例

エントリークラスのスペックながら、レスポンス良好でサクサク

 CPUは8コアのMediaTek Helio P60Tで、メモリー容量は8GB、ストレージは128GB eMMCだ。CPUが8コアといってもエントリークラス向けであるためパフォーマンスは高くない。ベンチマークスコアは2~4万円台で買えるエントリークラスのChromebook相当だ。

ブラウザー上で動作するJavaScriptベンチマーク「Google Octane 2.0」の結果

Android端末向け「PCMark」の「Work 2.0 performance score」

 ベンチマークスコア自体は、CPUとしてCeleron N4000を搭載しているWindows用PCよりも低いが、Chrome OSの操作自体は非常に快適だ。電源オフの状態から起動し、パスワード入力画面が表示されるまでにかかった時間は12秒程度。Windows PCだと10万円以上の高級機でも15秒程度が平均的(筆者調べ)であることを考えれば、コスパは圧倒的に高い。ブラウザーベースの作業が基本となるので、回線が遅くない限りレスポンスは良好だ。Androidアプリも使えるものの、すべて利用できるわけではないので注意していただきたい。

Google PlayストアからAndroid端末向けアプリを利用可能。ゲームやクリエイティブソフト、各種ツールなどが対応しているが、すべてのアプリを使えるわけではない

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