■高圧洗浄機界のライトウエイトスポーツ的なもの
K2クラシックを購入して1年半、何の不満もございませんでした。なにしろ高圧洗浄機の代名詞のようなケルヒャーですから、サードパーティのノズル類も豊富。たとえば、お高いことで有名なオートブライトダイレクトの「ヘビーデューティ フォームランス」などは、国内向けにはケルヒャー用しかございません。
しかし、K2クラシックはパワーがないと貶されがち。そのパワーを示す「常用吐出圧力」という値は、K2クラシックで6メガパスカル。最強のK5サイレントで8メガパスカル。アイリスオーヤマやヒダカには9メガパスカルという機種もありますが、三本和彦御大がいつも言われるように、ここでもパワーは麻薬です。
泥濘地を走る大きな四輪駆動車にでも乗っていれば、エンジン式高圧洗浄機で豪快にやっつけたいところ。しかしロードスターはルーフ可動式ゆえ、その継ぎ目をふさぐウェザーストリップの耐圧性に微妙なところがあり、うかつにパワーのある高圧水をぶっ放すと危ない。そんな事もあり、車体の小さなロードスターなら、K2クラシックで十分な訳であります。
となるとK2クラシックのサイズと軽さがメリットになってまいります。設置も撤収も手早く済み、狭いロードスターのトランクにも洗車用品と一緒に入る。おかげで事務所で洗車することもできますから、洗車機会も増える。クルマの美観維持にはマメな洗車が効くわけですから、その好循環を後押ししてくれる。
まさにアンダーパワーでも楽しい高圧洗浄機界のライトウエイトスポーツのようなもの。これで耐久性さえあれば……。
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