5Gの高速通信対応
LINEが使える利便性向上の今後に期待
HUAWEI P40は5Gに対応しており4Gを超える高速なデータ通信が利用できる。NR方式のバンドは n1/n3/n28/n38/n41/n77/n78/n79と各国で展開されているSub6の周波数はほぼカバー。ミリ波には対応しないものの、ミリ波のサービスがまだ先のことからしばらく困ることはないだろう。香港で実際に5Gの速度を試したところ、平均で400Mbps、最大で600Mpbsを超えた。また上りも100Mpbs前後と高速で、ライブ配信を行なう際にも5Gは有用だ。
SIMカードは2枚利用可能で、片側にはSIMカードと同じ形となるファーウェイ開発のメモリカード「NMカード」が利用できる。microSDカードは年々高容量化と価格引き下げが続いているが、NMカードは今となっては割高感が強く、最大サイズも256GBしかない。後から本体のストレージ容量を増やそうと考えている人は、microSDカードが使えないことを理解しておいたほうが良い。
なおNMカードを装着するとSIMカードは1枚しか使えないが、P40シリーズはeSIMにも対応しているため、1枚目を物理SIMカード、2枚目をeSIMカード、そしてNMカードをストレージ拡張用に装着する、ということもできる。物理SIMカードとeSIMカードの切り替えは設定メニューで、さらにQRコードを読めばeSIMカードをセットできる。
【まとめ】ハードの性能は申し分ナシ!
最大のネックはGMS非対応な点
このようにハードウェア性能は申し分の無いHUAWEI P40だが、気になるのはGoogle純正アプリが利用できないことである。ファーウェイ独自のスマートフォンサービス「HMS」(Huawei Mobile Services)を採用しているため、標準のアプリ一覧を見ても見慣れたアイコンは見当たらない。ブラウザーもChromeではなくファーウェイ独自のものが搭載されている。
アプリケーションも独自のストア「AppGallery」が搭載されており、ツールやゲームなど多数のものが用意されている。しかし海外でメジャーなアプリの対応はまだ少なく、日本人にとっては「LINE」にようやく対応してくれたことでHMS対応スマートフォンを購入する希望の光が見えたところだろう。
ブラウザー経由でGoogleマップやFacebook、Twitterなども利用できるが、アプリではないためアプリ間連携もできず、使い勝手は今ひとつ。特に地図アプリの搭載が早急に求められる。ファーウェイは「Here」と提携し、Hereの地図アプリを搭載する予定とのこと。
業界をリードする高性能なカメラやSoCを搭載しているファーウェイのP40シリーズ。Googleアプリが搭載されていないことから、日常的にメインのスマートフォンとしては使いにくいところが最大の欠点となる。メジャーアプリのAppGallery対応をとにかく急いでほしいものだ。
なお価格はヨーロッパで799ユーロ(約9万5000円)だが、筆者の購入した香港では4998香港ドル(約6万9000円)、またシンガポールでは1048シンガポールドル(約8万円)となっている。5000万画素カメラと5Gに対応するKirin 990を搭載するモデルと考えれば、10万円を切る価格は破格と言えるだろう。
Pシリーズに限らず、ファーウェイ製端末はアプリをどこまで拡充できるかが今後各国で販売する上での大きな鍵となるだろう。
| 「HUAWEI P40」の主なスペック | |
|---|---|
| メーカー | ファーウェイ |
| ディスプレー | 約6.1型有機EL |
| 画面解像度 | 1080×2340ドット |
| サイズ | 約71.1×148.9×8.5mm |
| 重量 | 約175g |
| CPU | HUAWEI Kirin 990 (オクタコア) |
| 内蔵メモリー | 6/8GB |
| 内蔵ストレージ | 128/256GB |
| 外部ストレージ | HUAWEI NMカード(最大256GB) |
| OS | Android 10(EMUI 10.1) |
| 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz対応) |
| カメラ | アウトカメラ:約5000万画素(広角/F1.9) +約800万画素(望遠/F2.4) +約1600万画素(超広角/F2.2) +ToFカメラ /インカメラ:約3200万画素(F値2.0) |
| バッテリー容量 | 約3800mAh |
| FeliCa/NFC | ×/○ |
| 防水/防塵 | ○/○(IP53) |
| 生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
| USB端子 | Type-C |
| カラバリ | Silver Frost、Blush Gold、Deep Sea Blue、Ice White、Black |
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!
→ASCII倶楽部「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」を読む
★ASCII倶楽部は、ASCIIが提供する会員サービスです。有料会員に登録すると、 会員限定の連載記事、特集企画が読めるようになるほか、過去の映像企画のアーカイブ閲覧、編集部員の生の声を掲載する会員限定メルマガの受信もできるようになります。さらに、電子雑誌「週刊アスキー」がバックナンバーを含めてブラウザー上で読み放題になるサービスも展開中です。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第574回
スマホ
通勤でもベッドでも快適! 絶妙なサイズ感と性能を両立した5Gタブ「iPlay 80 mini Ultra」の3つの魅力 -
第573回
スマホ
選ばれし者だけがもらえた幻の「Galaxy Z Flip7 Olympic Edition」の特別すぎる専用機能 -
第572回
スマホ
折り目が見えないだけじゃない! 大画面×専用ペン×ハッセルブラッドが叶える「OPPO Find N6」の真価 -
第571回
スマホ
8万円弱の価格据え置きは神では!? 「Pixel 10a」はAirDrop対応もうれしいコスパ抜群スマホ -
第570回
スマホ
薄型ボディーに空冷ファン搭載! 「REDMAGIC 11 Air」はゲーマーの理想を叶える神スマホか -
第569回
スマホ
「スマホは難しそう」と悩む親世代へ。タッチとボタンのイイトコ取りな「MIVE ケースマ」という選択肢 -
第568回
スマホ
20000mAh&670g&衛星通信対応のBlackview「XPLORE 2 Satellite」はアウトドアで使いたい! -
第567回
スマホ
高コスパで人気のスマホ「POCO F8 Pro」は 最上位モデルを待たずに買うべきか? -
第566回
スマホ
コスパが魅力のミドルクラスのAndroid「REDMI Note 15」の2モデルはどっちがいい? 使い比べた -
第565回
スマホ
Leitz Phoneの正統進化!? Xiaomi 17 Ultra by Leicaが示す「真のライカスマホ」の完成度 -
第564回
スマホ
大画面と大容量バッテリーが魅力の「REDMI 15 5G」は中高年世代にオススメ - この連載の一覧へ


















