オンラインで物件の室内調査から売却までできる「オンライン売却」がHowMaでスタート
対応エリアは東京23区のみで、順次拡大予定
コラビットは5月18日、AIによる不動産価格推定サービス「HowMa」の新機能として、不動産会社やサービススタッフと対面することなく不動産売却ができる「オンライン売却」の提供を開始した。現在の対応エリアは東京23区のみで、順次拡大予定とのこと。
HowMaは、所有する不動産情報を入力するだけで、AIが現在の推定売買価格、推定賃料を算出するサービス。AI査定は全国のマンション、戸建、土地に対応する。
今回提供を開始するオンライン売却では、「犯罪収益移転防止法6条1項1号ホ」に基づき、顔写真付き本人確認書類や顔データを用いて、オンラインで本人確認を実施する。
その後、査定のための室内確認と売主との面談を1度だけオンラインで実施し、その情報をもとに最大6社の不動産会社が査定する。不動産会社からの査定書はスマホに届き、売却依頼と媒介契約締結もオンラインで一括で可能なため、不動産会社との対面リスクや手間を低減できるという。
また、手間なく販売窓口を拡げることができるのはもちろん、販売窓口を1社で独占するために査定価格の高さを競合う訪問営業合戦も発生しないため、虚偽査定や囲い込みなどの不正が起こりにくく、売主が損をするリスクを回避できるとしている。
内見予約や進捗報告など不動産会社とのやりとりも、チャットを中心にオンラインで実施するため、複数の不動産会社による販売活動の一元管理が可能とのこと。HowMaのスタッフが中立的な立場でサポートするため、不動産の知識がない人でも安心して不動産会社とのやりとりを進められるとしている。
なお、購入検討者のための内覧、売買契約締結、引渡しなどの際には、不動産会社や購入者と対面する必要があるほか、オンラインでの媒介契約締結後は契約書を郵送しなければならない。
コラビットは今後、HowMaを通じて、すべての不動産オーナーに対して膨大なデータやAI技術に基づく有用な情報、不動産取引をより便利にする機能を提供することで、透明で活発な不動産マーケットの発展に寄与するとしている。