ZoomよりもGPUを使用する
Googleハングアウト
3人での会議でテストしてみたところ、ZoomよりもGPUを使用する傾向にあり、CPU使用率はほとんどの状況で20~25%。なのだが接続によっては妙に重いことがある。またChromeベースで運用するため、他のタブでCPUを使用していたり、元気いっぱいにChromeがメモリーを消費していく。
長時間使用する際は、他のアプリケーションを使用しにくくなりがちなので、物理的PCを分けたり、スマホからアクセスしたりしたほうがいいだろう。
CPU使用率は低いが、GPU使用率がかなり高め
Skype
ほとんど設定らしい設定はないので、アカウントを作成してしまえばいいだけとお手軽。CPU使用率は大半のシーンで15~20%と扱いやすいのだが、GPU使用率が高め。ビデオデコーダーを積極的に使用しているところも確認しやすいが、全体的にもっさりしがち。デスクトップPCのほうがいいような気がする。
品質を上げるとCPU使用率が跳ね上がる
Discord
サーバーブースト(音質を上げるなどの有料拡張機能)していない状況下で言うと、音声ベースのやり取りであれば負荷は気になることはまずないレベル。ビデオを使用した場合も同様なのだが、設定によってはデスクトップPC前提的なところがある。
CPU使用率が35~40%とかなり高い
BIZMEE
サインアップなしで音声とビデオ、チャット、ホワイトボード、画面共有できる無料サービス。ブラウザベースで運用する。GPU使用率を上げやすく、ベンチマーク時の中負荷生成用に愛用している。いちおう、参加者間で共通のサービスを使用していない際にオススメである。
CPU使用率は35~40%と高めで、かつGPU使用率も30%以上になりがちだ。また画面共有した場合はノートPCからするとベンチマークに近く、GPU使用率は100%に近くなる。タスクマネージャーあたりをキャプチャーしてみるといいだろう。
SkypeとDiscordが軽め
以上、非力なPCでビデオ会議やオンライン飲み会をせざるを得ない状況の場合、どのサービスを使うのがいいかをCPU使用率から調べてみた。
なお、非力なPCを使うくらいならスマホを使用したほうがいい、というのはもっともな意見だ。しかし、字が小さい資料を画面共有されるとスマホではとても見づらい。また、自社開発ソフトなど、スマホでは動かないソフトを画面共有したいというニーズもあるはずだ。
また、CPU使用率をある程度把握しておけば、ビデオ会議中に別ウインドウでいろいろな作業をする目安にもなる。
冒頭で述べたとおり、ビデオ会議サービスは通信環境に大きく依存するため、計測したCPU使用率は参考程度でしかない。それでも非力なノートPCに頼るしかない場合は、ある程度の目安になるだろう。