外部ディスプレーにスマートフォンを接続して専用のデスクトップ画面を表示できる製品が少しずつ増えています。LGエレクトロニクスも2画面対応スマートフォンの「Vシリーズ」でデスクトップモードが利用できるようです。2019年発売の「LG V50 ThinQ」はファームウェアのアップデートで対応済。日本で間もなく発売になる「LG V60 ThinQ」で、外部ディスプレーへの接続を試してみました。なお、テストしたのは製品化前のモデルなので、市場での販売時には仕様が変わる可能性があります。
使い方はLG V60 ThinQ本体のUSB Type-C端子にHDMIケーブルを接続するだけで、自動的に外部ディスプレーにデスクトップ画面が表示されます。なお、写真では直接接続していますが、USBハブを入れることでマウスを接続して外部ディスプレー内の操作が可能になります。あるいはBluetoothマウスを接続して利用することになります。
デスクトップ画面中央下のメニューをマウスでクリックすると、アプリ一覧が表示されます。アイコンはかなり間隔があいた状態で、おそらくこれはまだ開発中の状態と思われます。ちなみに、LG V50 ThinQを外部ディスプレーに接続するとスマートフォンのアプリ一覧画面のようにアイコンは詰まって並んだ表示となります。
アプリを起動すると自由なウィンドーサイズで表示できます。もちろん複数のアプリの同時起動も可能。PCのような使い方ができるわけです。なお、LG V60 ThinQの画面表示は消えずにどちらも同時に使うことができます。ただし、同じアプリは片方でしか使えないため、デスクトップ側で使っているアプリをLG V60 ThinQ側で起動すると、デスクトップ側からは表示が消えます。
ブラウザの検索画面など、文字入力が必要になるとV60 ThinQ側で自動的にソフトキーボードが表示されるため、外部キーボードを接続する必要はありません。
もちろんキーボードをつなげばより快適な文字入力ができます。またキーボードを接続したときは、LG V60 ThinQにはソフトキーボードが表示されません。
すべてのアプリがデスクトップで使えるといいのですが、スマートフォン側でしか使えないアプリもあります。たとえばカメラはデスクトップ側のアプリ一覧には表示されません。外部ディスプレーにはカメラがありませんし、リモートカメラのような使い方は想定していないわけです。
外部ディスプレーに限らず、家やホテルのTVにLG V60 ThinQをつなぐこともできます。デスクトップモードを活用するためにもLG V60 ThinQを買ったらHDMIケーブルやUSBハブも持ち歩きたいものですね。実製品が出てくるときも、この機能が使えることを願っています。
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