最新パーツ性能チェック 第290回
分散コンピューティングプロジェクトでSARS-CoV-2に関する研究を促進
モンスターPCでFolding@home、新型コロナ研究に貢献してみた
2020年04月09日 11時00分更新
最低限知っておきたいFolding@homeの設定
Folding@homeは複数存在する研究のための細かなタスクが配信された後にPCが演算を開始する。研究の種類はWeb Control画面の「I support research fighting」から選べるが、本稿執筆時点(2020年4月8日)においては、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けのみの研究は選択肢にないので、「Any disease」(その他の病気)を選ぼう。そうすると、たまに新型コロナウイルスの研究に関するタスクが配信される。
ちなみに、タスク(Folding@homeではWork Unitと呼ばれている)の処理が終わると、そのタスクに応じた成果としてポイントが得られる仕組みもある。しかし、デフォルトの「Anonymous」で参加していると、このポイントは獲得できない。もちろん、プロジェクト自体は「Anonymous」設定でもきちんと参加できるが、ユーザーネームを設定すれば自分がどれぐらいプロジェクトに貢献できているのかポイントで確認できるので、実感が湧きやすいかもしれない。
なお、ユーザネームはネットワーク上で管理されており、例えば他のPCで同じ名前を付けても同じIDとして判断され、ポイントが合算できる。つまり、自宅のマシンで同IDを設定できるわけだが、他人が同様の名称をつけている場合、自動的にそのポイントも積算表示されてしまう。それを防ぐ手段もあるようなのだが、現在検証中なので後日改めて追記したい。
また、これは余談だがFolding@homeの挙動はわかりづらいところが多々ある。例えば、しばらくWeb Controlにアクセスしていないと、「Web Control sleeping」という表示になるのだが、その後再びアクセスすると画面が延々とリロードされているような表示になる。その場合は、ウェブブラウザ―のキャッシュを削除すると直る。なお、この問題はChromeが起因のようで、ほかのウェブブラウザ―では起きていないとの報告もある。このようにまだまだ不明な点が多いので、引き続き検証を続けていきたい。
この連載の記事
-
第439回
自作PC
暴れ馬すぎる「Core i9-14900KS」、今すぐ使いたい人向けの設定を検証! -
第438回
デジタル
中国向け「Radeon RX 7900 GRE」が突如一般販売開始。その性能はWQHDゲーミングに新たな境地を拓く? -
第437回
自作PC
GeForce RTX 4080 SUPERは高負荷でこそ輝く?最新GeForce&Radeon15モデルとまとめて比較 -
第436回
デジタル
環境によってはGTX 1650に匹敵!?Ryzen 7 8700G&Ryzen 5 8600Gの実力は脅威 -
第435回
デジタル
VRAM 16GB実装でパワーアップできたか?Radeon RX 7600 XT 16GBの実力検証 -
第434回
自作PC
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの実力を検証!RTX 4070 Tiと比べてどう変わる? -
第433回
自作PC
GeForce RTX 4070 SUPERの実力は?RTX 4070やRX 7800 XT等とゲームで比較 -
第432回
自作PC
第14世代にもKなしが登場!Core i9-14900からIntel 300まで5製品を一気に斬る -
第431回
デジタル
Zen 4の128スレッドはどこまで強い?Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証詳報 -
第430回
デジタル
Zen 4世代で性能が爆上がり!Ryzen Threadripper 7000シリーズ検証速報 -
第429回
自作PC
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証 - この連載の一覧へ