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アスキー編集部、在宅ワークはじめました 第6回

快適オフィスチェアも、多機能ゲーミングチェア、あなたはどちらを選ぶ?

テレワークは快適なイスを使ったほうが、イッス

2020年04月15日 19時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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職場でアーロンチェアなのに、自宅は安物だった

 筆者の場合、これまでも家で仕事をすることはありましたので、デュアルディスプレー、高速な光回線ぐらいの環境は整えておりました。問題はイスでして、ずっと、一人暮らしを始めたときに買った4000円ぐらいの固い木の椅子を使っていたものの、長時間の作業のあとは、だいたい腰がバッキバキに。このままではいけません。

 ちなみに編集部では、筆者はなんとハーマンミラーの「アーロンチェア」を使用しておりました。

 もっとも、数年前に編集部で廃棄されかかっていたボロボロのものを、あちこち応急処置してなんとか使用可能にしていたというだけの話。いたるところにキズが入っているわ、ランバーサポートは衝撃を与えると木っ端みじんになるのではないかというぐらいボロボロだわで、歴戦の勇士といっても過言ではないでしょう。

筆者が編集部で使用していたアーロンチェア。この角度から見るとだいぶマシですが、細部はボロボロ

 ともかく、編集部でアーロンチェア、自宅で安物のオブジェみたいなイスでは、さすがに作業環境に差がありすぎる。一念発起した筆者、ちょっと前に、「これからは、テレワークがもっと普及するに違いない!」とにらみ、オフィス家具の専門店に足繁く通い、さまざまなイスを物色していたのでした。よもや、こんなかたちで普及するとは思っていなかったのですが……。

選んだのはシェアトップ企業、オカムラの「コーラル」

 筆者が選んだのは、オフィス家具・商環境の店舗用什器では国内シェアトップをほこるオカムラのオフィスチェア「コーラル」です。さまざまなラインナップがありますが、筆者のものは背面がハイバックのメッシュ、座面がクッション、肘当てが可動式のモデル。

オカムラの「コーラル」。可動肘当て付き

 オカムラはイスでも有名なモデルが多く、イタリアを代表する工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロによりデザインされた「コンテッサ」や、やや安価なモデルの「バロン」などが有名ですよね。とくにバロンは人気モデルで、オフィスチェアとしてはもちろん、個人で購入する自宅用のチェアとしても人気があります。

 筆者もバロンにしようかなと思っていたのですが、両方を座り比べてみると、後発モデルのコーラルのほうがすぐれている(と感じた)部分もあります。

肘当てがとても便利、シンプルで使い勝手がよし

 とくに気に入っているのは、肘当てです。コーラルのほうが、バロンよりも位置を高く調整できます。

 バロンの泣き所は、個人的には肘当てなのです。バロンの場合、調整がむずかしく、基本的に低めに設定されているのが、肘当てをよく使う自分としては、腕が落ち着かず、マイナスでした。コーラルの肘当ては素材がやわらかく、上下と角度の調整だけでなく、前後・左右に平行移動もできる「4Dアーム」機構なのもうれしいポイント。

肘当てがよく動くのが気に入っています

 座面の真下に操作レバーが集約されており、座ったまま、さまざまな調整ができるのも使い勝手がよいですね。リクライニングすると肘当てもいっしょに追従してくれるのも好印象。

 ちなみに、フリーにリクライニングできる状態か、5段階で固定かで調整できるのですが、そのせいか、リクライニングのときに「ガタッ」と音が出やすいのが気になる人もいるかも。自分は慣れましたが。

操作レバーは座面下の左右に集約されており、座ったまま調整が可能

 オカムラのオフィスチェアの特徴に「異硬度クッション」があります。座面の前後に違った硬度のクッションが採用されており(前方はやわらかく、後方は固め)、太もも部分は圧迫されず、お尻部分はしっかりサポートするとしています。こちらはバロンよりも、コーラルのほうが、クッション反発が強いように感じました。ただ、ここは好きずきでしょう。

写真では伝えにくいのですが、太ももの部分はやわらかく、お尻の部分は固い、というものです

 一方、コーラルと比較すると、バロンのほうが座面が狭い。また、バロンはコーラルより座高を低く設定できます。この点を加味して、コンパクトなバロンが好みという人もいます。ぜひ、座って比べてみてほしい……のですが、いまは外出もはばかられますよねえ。むずかしいところ。

 筆者の場合、おかげさまで、部屋にコーラルを導入してから、長時間の作業でも疲れることが減ったように思います。肘や腰の負担も軽くなり、仕事をしながらシームレスに「あつまれ どうぶつの森」でカブ価をチェックすることも可能になりました。100ベル前後で買ったカブが平気で50〜60ベルあたりに値崩れするのはどうにかならないでしょうか?

 ともかく、コーラルは、シンプルで使い勝手のよいオフィスチェアで、在宅勤務にもオススメできるモデルだと感じました。

 なお、基本的にはゆったりとリクライニングするのがコーラルの特徴なので、どちらかというと“後傾”気味の姿勢で仕事をする人向けのイスです。なので、前傾姿勢のほうがいいな……という人は、別のモデルが向いているかもしれません。たとえば、オカムラでいうと「シルフィー」は前傾ポジションに設定できます。

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