●eSIM対応が楽天の強みに
今後、「楽天モバイルを試してみたい」でも「2台目のスマホを新たに買うのも面倒だし邪魔」という人で、すでにiPhoneを持っているのであれば「iPhoneの副回線として、eSIMに楽天モバイルを書き込む」という人も増えてくるだろう。
「楽天モバイルを手軽に試してもらう」という意味で、楽天モバイルがeSIMに対応したというのは賢い選択といえそうだ。
実は既存3キャリアは、eSIMに対して消極的だ。eSIMに対応すると、契約を解約され他社に流出する恐れを懸念しているようだ。
モトローラの折りたたみスマホ「razr」は、構造上、eSIMのみにしか対応していない。eSIMしかないため、キャリアとしては採用しにくく、日本でキャリアがrazrを扱う可能性はかなり低いのだという。
3キャリアがeSIMに及び腰のなか、楽天モバイルが当たり前のようにeSIM対応デバイスを積極的に採用するようになると、3キャリアにとってみれば脅威になるのではないか。
この連載の記事
-
第197回
トピックス
なぜソフトバンクやKDDIのネットワークは強いのか 「2.5GHz帯のTD-LTE」最強説 -
第196回
トピックス
F1の裏に“レノボ”あり 500TBのレースデータを高速処理 -
第195回
トピックス
格安スマホ、キャリアより「シンプルで安い」とふたたび注目 -
第194回
トピックス
中国スマホメーカー、日本への攻勢強める 格安折りたたみスマホで勝負 -
第193回
トピックス
ドコモが狙う“スマホの次“ iPhoneから「Vision」の時代へ -
第192回
トピックス
KDDI「povo」世界進出へ “黒子に徹する”新ビジネスとは -
第191回
トピックス
スマホ基地局を安くする ドコモとNECが世界展開する「オープンRAN」とは -
第190回
トピックス
KDDI対ソフトバンク “快適な5G”競争に本気出す -
第189回
トピックス
ドコモはユーザーの期待を裏切らないよう、品質改善に資金をつぎ込んでいくべきだ -
第188回
トピックス
楽天・三木谷氏、モバイルの次は“AI” アマゾンとの違い強調 -
第187回
トピックス
能登半島地震、携帯キャリア“異例”の共同会見 ライバル同士が手を取り合い、復旧活動する時代に? - この連載の一覧へ