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私→WRC 第13回

WRC参戦マシン「GT86CS-R3」をシェイクダウン! 慣れないレースカーに茂原の女王も苦戦

2020年03月07日 15時00分更新

文● 板倉麻美 編集●スピーディー末岡/ASCII

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レーシングカーの86をシェイクダウン!

 東京オートサロンで参戦発表してから早1ヵ月以上が過ぎましたが、先日、筑波サーキットのジムカーナ場で、私が今年のWRCドイツとジャパンで乗るラリーカーのシェイクダウンをしてきたのです!

オートサロンで初披露となったWRC参戦マシン「GT86CS-R3」

 オートサロンで初めて対面した「GT86CS-R3」。外装を見たファーストインプレッションは「なんて派手なカラーリングなんだ」という呑気なもの。でも車内を覗き込んでビックリ!

 見慣れないスイッチの付いたハンドル。見慣れないスイッチのついたリモコンのようなもの。見慣れないオルガンペダル。そして中央にそびえ立つ2本の棒(シフトチェンジレバーとハンドブレーキレバー)。

 まぎれもなくこれはレーシングカー。これ、私が運転するんだよね? まったく想像できない。そもそも鍵穴がないけど、どうやってエンジンかければいいの?

 結局オートサロンの間エンジンをかけることはなかったので、今回が初めての始動。英語のマニュアルを頑張って読んではみたものの、専門用語が多くて不安なまま当日に。

見た目は普通の86だが、中身はしっかりレーシングカーのGT86CS-R3

まず操作方法がよくわからず苦戦

 えーっと、まずメインスイッチをオン、スタートボタンを押して10秒間クランキング、イグニッションボタンをオン、再びスタートボタン……。一連の操作をすべてボタンで行なうのがまず新鮮。さすがにレーシングカーは鍵をひねらないんだなぁ……。

 と書いてて思いましたが、今は普通のクルマもプッシュスタートが主流ですよね。もちろん仕組みは全然違いますが。私の時が止まっていただけでした。

 そしてついにエンジンがかかりました!

「うわぁ! うるさい!」

 ものすごい爆音。なんだかエンジンがかかっただけで感動してしまった。「まずは俺が運転するから」と監督自ら運転席へ。なんか狭そう、カラダがはみだしてるもん。そして、お約束のエンストを経て駐車場を数周して戻ってきました。

「どうでしたか?」
「お前これ、難しいぞ」
「ええ……」

 遂に自分で運転する番です。ペダル位置がまだ完全に調節できておらず少し足が遠いですが運転はできそう。クラッチを切って1速に入れて……硬いなコレ。何度やっても発進ができず、エンストを繰り返してだんだん涙目に。

現場にいたすべての人が、無事に動かせるか、壊さないかと心配していたシェイクダウン

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