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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第549回

Itaniumとの心中を余儀なくされたHP 業界に多大な影響を与えた現存メーカー

2020年02月10日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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 1週空いたが、引き続き業界に多大な影響を与えた現存メーカーのHP編をお届けしよう。分離後のHPE(Hewlett-Packard Enterprise)を見てみたい。

 下表は2013年以降のHPEの売上と営業利益、純利益をまとめたものである。なぜ2013年からあるのかというと、HPとHPEが比較的綺麗に分離したこともあり、年次報告には2013年当時からの(2015年以降HPEになる)部門別の売上と営業利益/純利益が記載されていたので、これをまとめた形だ。

HPEの2013年以降の業績
年度 売上 営業利益 純利益
2013年 573億7100万ドル 29億5200万ドル 20億5100万ドル
318億5600万ドル 30億6300万ドル
2014年 551億2300万ドル 23億3500万ドル 16億4800万ドル
315億1800万ドル 22億4900万ドル
2015年 521億700万ドル 15億2300万ドル 24億6100万ドル
310億7700万ドル 26億4000万ドル
2016年 501億2300万ドル 41億5000万ドル 31億6100万ドル
302億8000万ドル 32億3700万ドル
2017年 288億7100万ドル 43億600万ドル 3億4400万ドル
2018年 308億5200万ドル 20億1200万ドル 19億800万ドル
2019年 291億3500万ドル 10億4900万ドル 10億4900万ドル

 そして、2013~2016年はなぜ売上と営業利益がダブルになっているかというと、2017年にHPEはもう一回分離したからだ。2015年当時、HPEにはEG(Enterprise Group)とES(Enterprise Services)、Software、Financial Servicesの4つの部門があった。

 ところが2017年4月、ESはHPEから分離、Computer Sciences Corporationと経営統合され、DXC Technologyという新しい会社になった。またSoftware部門は2017年9月、Micro Focus Internationalに部門ごと買収される。

 この結果、HPEはEGとFinancial Servicesのみが残されることになった。というわけで、2013~2016年に関して、上段がESとSoftwareの分離前、下段が分離後の数字ということになる。

 ちなみにHPとHPEの分離後、Whitman氏はHPの会長兼HPEのCEOというポジションに就いたので、2017年までの業績はおおむね彼女のものということになる(2017年11月に退任)。売上はラフに言って横ばい傾向という感じだ。

 興味深いのは、売上全体と言うよりも部門別売上、というかその部門の分け方である。下表は2017年の分離後も残ったEGの部門別の売上をまとめたものだ。

 2013~2015年で言えば、EGはNetworking/Storage/Industry Standard Servers/Business/Business Critical Systems/Technology Serviceの6部門に分かれていた。

 ここでいうところのIndustry Standard Serversは普通のx86(x64)サーバーのことで、一方のBusiness Critical Systemsというのは、ItaniumベースのIntegrity ServerとIntegrity NonStop、それとx86の中でも高信頼性向けのProLiantを指している。

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