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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第549回

Itaniumとの心中を余儀なくされたHP 業界に多大な影響を与えた現存メーカー

2020年02月10日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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HP/HPEのNetwork部門が
ほぼAruba Networksに置き換わる

 話をEGの部門別売上の表に戻す。2018年、HPEは部門をまったく異なるものに切り替えた。従来Enterprise Groupと称されていたわけだが、これがHybrid ITとIntelligence Edgeという2部門に分割された。

 といっても、Intelligence EdgeはHPが2015年に買収したAruba Networksを改めて1部門に切り出したような形になっている。Hybrid ITの方が従来のEGに近いイメージであるが、そもそも2016年と2017年を2018年以降の分類にし直した数字を見てみると、まず合計金額があってない(30億ドルほど減っている)。

 また従来Technology Servicesという分類にあったものは、2018年に新設されたHPE Pointnextに引き継がれた形だが、こちらも金額が微妙にあっていない。

 HPE Pointnextは、過去の記事に詳しく書かれているとおりコンサルタントとサービスの事業部門だが、おそらくPointnext創設時にビジネスの入れ替えが多少あったものと思われる。

 そして従来のNetwork部門は、Aruba Networksの部門がIntelligence Edgeに切り出された結果として残りがDC(Data Center) Networkingとして残されていたが、これが2019年にHPE Aruba Productsの傘下に入ることになっている。

 要するにAruba Networksが、買収以前のHP/HPEのNetwork部門をほぼ置き換えてしまった形だ。それ以前は、HPが2010年に買収した3comの資産や技術をベースに製品やサービスを提供していたが、これがほぼAruba Networksベースのものに置き換わった、という認識で大きく間違ってはいないと思う。

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