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Windows Info 第210回

プレビュー版でグラフ作成機能も付いたWindows 10標準の電卓アプリ

2020年02月09日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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来年春の大幅アップデートに向けたプレビューが進行中
電卓アプリの大幅強化が行なわれる

 Windows Insider ProgramのFast Ringでは、2021年の春の機能アップデート以降に採用される機能を含めたWindows 10のプレビューが進められている。このところ大きな変更はないが、Build19546のタイミングで標準搭載プログラムである「電卓」が強化された。

 今のところFast Ringに参加しているWindows insiderのみに配布されている状態だが、電卓プログラム自体は、Microsoftストア経由で更新されるものであり、Windows 10の機能などに依存していなければ、来年のアップデート前にも配布が開始される可能性がある。

グラフ描画機能が搭載された新しい「電卓」アプリ。左側に式(たとえばy=sin(x))を入れるとグラフを自動で描画してくれる

 電卓プログラムは昨年3月にオープンソース化し、現在はGitHubでソースコードを見ることができる。また、開発状態などもGitHubの機能でチェック可能だ。ユーザーから機能のリクエストなどを受け付けており、リクエストを元に次のバージョンの改良点を選定し開発が進められている。

 GitHubでは、要求やバグ報告とそれに対する対応などをIssue(イシュー)と呼び、Issue単位で状態を追跡できる。このため、やる気があるなら、Visual Studioを用いてソースコードから実行プログラムを作ることも不可能ではない(ただし、ゼロから開発環境を整えるのはかなり面倒である)。

●GitHub Windows Calculator
 https://GitHub.com/microsoft/calculator

 電卓アプリの新機能は、グラフ作成である。これを「Graphing」という。関数などの「グラフを描く」という意味である。単に数値を入れてプロットしてグラフを描くのではなく、数式、たとえば「y=1/x」といった数式を入れると、そのグラフを表示してくれる。数式から定義域や値域を判断して、座標表示のスケールを自動調整するなどの機能があり、あまり考えることなく、グラフを描画できる。

 ただし、現時点では、数式解析の機能が限定的なのか、「y=sin(x)」は表示できるが「y=tan(x)」は表示させることができない。なお、数式解析やグラフ描画に関しては、マイクロソフトが教育期間向けに開発した「Microsoft Mathmatics」が持っていた機能の一部を使っているという。無料でダウンロードできるMicrosoft Mathmatics 4.0では、もちろんちゃんと「y=tan(x)」のグラフを描画できる。

Microsoft Mathmatics 4.0。数式処理やグラフ描画が可能な教育機関向けのアプリケーション

 なお、Microsoft Mathmatics 4.0は、無料でマイクロソフトのダウンロードセンターから入手が可能だが、ソースコードを公開しているわけではないので、GitHubのWindows Calculatorでのソースコード公開でも、数式解析エンジン部分は公開されていない。

●Official Microsoft Download Center
 Microsoft Mathematics 4.0 (英語)

 https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=15702

 このGraphing機能は、どうも教育利用を想定した機能のようだ。元になったMicrosoft Mathmatics 4.0も元々は教育機関向けのみに配布されていたツールである。ただし、Microsoft Mathmatics 4.0の公開は2011年で、そのあと更新が止まっている。つまり、電卓アプリは、Microsoft Mathmaticsの機能を引き継ぐため、まずグラフ描画機能を搭載したのだと考えられる。

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