ここまでは1人で製品を見てきたが、ここからはアスキーの若手編集者3人に触ってもらい、それぞれ「ゲーム」「デザイン」「キーボードの打ち心地」の観点から、実際の使い心地についてコメントしてもらった。
「PUBG LITE」は「低い」設定で60fpsプレイも
アスキーのゲーム担当・市川が、PUBGの軽量版PUBG LITEの動作をチェック
人気バトルロイヤルゲーム「PUBG」の軽量版、ビデオカード非搭載なPCなどでもプレイしやすくした「PUBG LITE」で検証。最高設定「ウルトラ」から「高い」「中」「低い」「非常に低い」でプレイ。1920×1080ドット、144、60、30fps、レンダリングスケールを70、動的解像度（最適なフレームレートに調整される機能）を無効にして検証した。「ウルトラ」の場合、60fps以上だとカクつきがひどく、ドン勝を狙うのは難しいと感じた。
次に「高い」に下げてチェック。60fps以上でプレイするとカクつきが多少生じたが、30fpsに下げると支障を感じないレベルでプレイできた。「中」の場合は30fpsでプレイしても違和感は皆無。「高い」も「中」も30fpsが妥当だろう。解像度を1280×970ドットに下げると60fpsでも一応プレイできるが、ぼやけた遠景が気になってしまう。グラフィックにこだわりがなく、どうしても60fpsでプレイしたいなら「低い」「非常に低い」に下げるべきだ。
本機のスペック的に、どのグラフィック設定でも144Hzでプレイするのは厳しい。やはり高性能のGPUを搭載したハイスペックなノートパソコン、とりわけゲーミングノートパソコンが望ましいだろう。しかし、内蔵GPU搭載のスタンダードノートパソコンでありながら、2番目に高いグラフィック設定でなんとかプレイできるのは立派な利点といえる。
デザインにうるさいMacユーザーも納得！
テンキー付きが個人的にGOOD
ASCII倶楽部連載「週替わりギークス」担当で流行に敏感な上代が、デザインをチェック
パソコンを選ぶときに、デザイン面よりもスペックを重視する読者は多いと思うが、私は子どもの頃からMacユーザーなので、どれほど「CPUは〇〇、グラフィックスは〇〇を採用！」と高スペックをうたわれても、デザイン面が微妙だと「……」という気持ちになってしまう。
「N1504K-520/T」は、全体的にかくかくと角張ったシンプルなデザインを実現し、スタイリッシュさを追求している印象だ。たとえば、ディスプレーの外枠部分は削り落とした狭額ベゼルを採用しており、シックで、すっきりとした印象を受ける。しかも、テンキーも採用している。MacBook Airユーザーなので、この点はとくに羨ましい。
キーピッチが広く文字入力が多い人にもオススメ！
日々大量のニュースを記事化する、人一倍文字を打っている阿部が、キーボードの打ち心地を評価
N1504K-520/Tのキーボードを触ってみた感想は、すばり「使いやすい」の一言に尽きる。ライターのような文章で食い扶持を稼ぐ仕事では、どうしてもキーボードの仕様に敏感になりがちだが、大きめのキーサイズとゆったりしたキーピッチのおかげか、違和感なく、普段使いのノートPC・デスクトップPCのように使用できた。打鍵感も良好で、テンキーを備えているのも地味にありがたい。
家に置いても会社に置いてもよし
Windows 7からの買い替えにも
TSUKUMOのN1504K-520/Tは、直販価格は8万円台ながら、あらゆる面でバランスのいいパフォーマンスを発揮し、さらにストレージや無線LANなど誰もが使用する機能には、一般的な製品以上のこだわりがみえる。
今回は自分も含め4人の人間で製品を触ってみたが、それぞれ異なる視点から見ても十分に有用な製品であると感じられた。多くの人にとって満足感の高い、まさに万人向けな製品だろう。
ディスプレーサイズが15.6型と大きめなことや、バッテリー駆動時間が公称値で約4.9時間と短めではあるので、持ち運びにはあまり適さないように思えるが、オフィスや自宅に置いておくPCとしては非常に使い勝手がいいはずだ。
2020年1月14日にWindows 7のサポートが終了して間もない現在、中にはまだ新OSへの乗り換えが済んでいないという人もいるのではないだろうか。TSUKUMOのN1504K-520/Tは、そんな買い替え需要にもおすすめな1台となっている。
