一般的な用途なら必要十分なパフォーマンス
次は、ベンチマークソフトでパフォーマンスを見ていこう。まずは総合性能を計るPCMark 10から。
ベンチマークスコアは3511。基本性能を示す「Essentials」が7342、ビジネスアプリの性能を示す「Productivity」が6082、コンテンツ制作の性能を示す「Digital Content Creation」は2632だった。
GPUがCPU内蔵のインテル UHD グラフィックス 620なので、さすがにコンテンツ制作に関しては数値は伸びないが、オフィスソフトなどを含め一般的な用途に使う分には十分な数値といえる。
CPUは、最新世代から1つ前のモバイル機用プロセッサー、Core i5-8265Uを搭載している。一世代前とはいえ、実用性は十分なまだまだ現役といってもいいCPUだ。CINEBENCH R20でCPU性能を計ってみると、マルチコアのスコアが1124、シングルコアのスコアが393という結果に。最新の第10世代インテルCPUには届かないものの、ほとんどの場面で問題なく活用できるだろう。
次は3D Markを試してみよう。今回は非ゲーミングPC向けの「Sky Diver」「Night Raid」と、多く使われている「Fire Strike」でベンチスコアを取得した。
「Sky Diver」のスコアは4063、「Night Raid」のスコアは4559になった。「Sky Diver」はDirectX 11、「Night Raid」はDirectX 12のテストなので、DirectX 12の方がスコアが高くなっている。
Fire Strikeのスコアは972。テスト1、2ともに5fps出ていないので、負荷が高めな3Dゲームをプレイするのは難しいだろう。とはいえ、ゲーミングPCではないのでこれは想定の範囲内。
実際のゲームのベンチマークはどうだろうか。軽量級のゲームである「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトで調べてみる。グラフィック設定は最高品質、表示方法はフルスクリーンにしてスコアを計る。
解像度フルHD(1920×1080ドット)ではスコア3615、評価は「普通」に。解像度HD(1280×720ドット)でスコア7065、「とても快適」になる。やはりそれほどスコアは高くないが、この辺りは後でほかの編集者に実際にゲームをプレイして評価してもらったので、参考にしてほしい。
最後にストレージの性能を計るため、CrystalDiskMark 7.0.0でスコアを計ってみる。設定はCrystalDiskMark 7.0.0のデフォルト。
結果はというと、シーケンシャルリードが1721.39、シーケンシャルライトが1300.41という数値になった。NVMe SSDとしては特別高い数値ではないが、普段使いでは十分すぎる速度。データ転送速度に不満を感じることはあまりないだろう。