外付けストレージの併用でさらにドライブを増やすとドライブレターはどうなる?
完成したPCは、1つのSSDにOSをインストールし、「ディスクの管理」メニューからストレージのボリュームを割り振っていくことですべてのSSDが利用可能になる。OSのインストールデバイスとして利用したUSBメモリーを含め、C~Zまでのドライブレターをすべて使用した様はなかなか壮観だ。
ちなみに、C~Zまでのドライブレターは自動で割り振られるものの、23個のドライブレターを使用した状態でさらにUSBストレージなどを接続すると、デバイスは自動で認識されず、ディスクの管理から「A」または「B」のドライブレターを手動で割り当てることにより利用可能になる。フロッピーディスクドライブが自動的に「A」「B」に割り当てられていた時代の名残だが、主に無用なトラブルを避けるため、AとBのドライブレターは自動で割り当てられないようになっているわけだ。
また、A~Zのドライブレターを使い切った状態でさらにUSBストレージなどを接続した場合、「ドライブまたはパスの作成」メニューの「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」からパスを作成し、特定のフォルダ内にマウントするような形でのみ利用できる。ここまですることはまずないと思うが、豆知識として覚えておいてもいいだろう。
<2020年1月15日17時50分追記>
余談だが、ROG Zenith II Extremeは最新のUSB規格であるUSB 3.2 Gen2x2(20Gbps)にも対応しているため、ドライブレター調査にはWestern Digital製のUSB 3.2 Gen2x2対応外付けSSD「WD_Black P50」の1TBモデルを加えてみた。
WD_Black P50は1TBモデルで3万4800円前後と、NVMe M.2 SSDと比べるとやや高価なモデルではあるが、公称速度は最大毎秒2000MBで、コンソールゲーム機にもマッチする高級感のあるアルミボディーが特徴だ。「CrystalDiskMark 7.0.0 x64」で計測したところ、シーケンシャルリードで毎秒約2072MB/s、シーケンシャルライトで毎秒約2051MBと従来の外付けSSDを凌駕する性能を発揮。PCIe Gen3x4のNVMe M.2 SSDのバリューモデルと比べても遜色ない実行速度と言える。
ASUSはAMDプラットフォームではROG Zenith II Extreme、Intelプラットフォームでは「ROG Rampage VI Extreme Encore」とUSB 3.2 Gen2x2に対応したハイエンドマザーボードを展開している。最新規格に目ざといユーザーは要注目だ。