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石川温のPCスマホニュース解説 第64回

価格競争では中国にかなわない:

5Gスマホ 日本メーカーは機能勝負

2020年01月10日 16時00分更新

文● 石川温 編集● ASCII

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●ファーウェイも5Gスマホを展示

 アメリカでは2019年4月より、5Gサービスがスタートしている。そのため、サムスン電子やLGエレクトロニクスでは、5G対応のスマホが展示してあった。

 面白いのが、あのファーウェイがブースを構えて、5GスマホであるHUAWEI Mate 30 Pro 5Gを展示していたのだった。

 ファーウェイといえば、昨年、アメリカ・トランプ政権より禁輸措置を受けて、アメリカ市場から締め出されてしまっている。アメリカ企業はファーウェイとの取引が禁じられている。そのため、グーグルがファーウェイと打ち合わせすらできない状態であり、mate30 Pro 5GはグーグルのサービスであるGoogle Playなどを搭載できておらず、ファーウェイ独自のプラットフォームでアプリを配信している。

 CESのブースに展示されているHUAWEI Mate 30 ProもGoogle Playは存在しない。

 当然、アメリカで売ることすらできない。しかし、なぜ、ファーウェイはCESでブースを構えて端末を展示しているのか。

 どうやら、ファーウェイとしてはCESに来ている「アメリカ以外の人たち」に知ってもらいたいという狙いがあるらしい。CESには世界中からIT企業の関係者やバイヤーなどが多数詰めかけている。特にファーウェイにとってみれば、南米なども重要なエリアとなる。モバイル業界以外の人はスペイン・バルセロナで開催されるMWCには来ないが、CESには参加する。そうした、MWCなどでリーチできない人向けてにCESで展示するという意味合いがあるようだ。

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