顔認識のスピードは速いがセキュリティー面で不安が残る
クイックジェスチャーが楽しい!「Google Nest Hub Max」カメラ付きスマートディスプレー
2019年12月03日 12時00分更新
Nest Hubシリーズを比較試聴 低音再生が高品位な「Max」
Nest Hub Maxによる音楽・動画再生は7インチのNest Hubよりも明らかにリッチになった。Spotifyを再生してみると、ウッドベースのふくよかさやバスドラムスの重心が低くスピード感の豊かな低音が体の芯まで響いてくるようだ。アップテンポなダンスミュージックを再生しながら聴き比べてみると、低音がより立体的になっていて、音楽のグルーヴに熱量が増している。
Nest Hub Maxはとても艶っぽくて質の高い低音を再生できる、スマートスピーカーだ。7インチのNest Hubは、本体にフルレンジスピーカーを1基のみ搭載しているが、Nest Hub Maxは2ウェイ・3スピーカー構成としたことで、高・中・低域のセパレーションが明瞭度を増して、スケールの大きな音楽を楽しませてくれる。
続いてU-NEXTの動画を、スマホからキャストして視聴してみた。ここでもまた、Nest Hub Maxの音が段違いに良くなったことがよくわかった。セリフ=ダイアローグの定位が鮮明になって、聴きやすいのだ。アクション映画は効果音の力感が、一段とアップしている。
そしてNest Hubシリーズは、どちらの機種もまるで画面から音が出ているように感じ、音の臨場感が楽しめる。スピーカーのサウンドチューニングが丁寧に練られていると感じた。
Nest Hub Maxは画面が10インチにサイズアップしているので、1時間を超える海外ドラマや映画を丸々見ても目が疲れなかった。パーソナルルームで映画を楽しむ用途ならNext Hub Maxが十分に活躍してくれそうだ。
現在のモデルは電源アダプターの接続が必要なので、将来は一人暮らしのユーザーを想定して、本体に内蔵するバッテリーで駆動し2時間程度の映画を観ることができる「Nest Hub Portable」のような可搬式のスマートディスプレーがラインナップに加われば、ヒットすると思う。
YouTubeの再生がサクサクと楽しめるところも、グーグルのスマートディスプレーであるNest Hubシリーズの魅力だ。音声検索である程度絞り込んだ動画コンテンツを、先ほどのジェスチャー操作で選択決定できる機能が追加されてほしい。キッチンで動画を見るときに、とても実用的だと思うからだ。同様にクックパッドのレシピを、クイックジェスチャーで選べたらとても便利に使えそうだ。