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4K8K推進キャラクターの深田恭子さんに感謝状

4K/8K放送の対応機器は約220万台、既存テレビにも4Kチューナーを、A-PABが1周年セレモニー

2019年11月29日 10時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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感動や勇気を呼ぶ、コンテンツ作りを

 総務省の寺田稔副大臣もあいさつし、国民的なイベントの感動やリメイクによる過去の映像が蘇る点に言及し、感動や勇気を呼ぶ新しい番組作りに期待を示した。

寺田 「新4K8K衛星放送によって、それまでのハイビジョンから、スーパーハイビジョンの別世界に突入した。そして、これがこれからの世界標準になっていくと確信している。過去に放映された映像も、フィルムを中心に、リメイク、デジタルリマスターが行われ、鮮やかな色調、鮮明な画像、素晴らしい臨場感を兼ね備えた4K8Kによって蘇ることになる。

総務省の寺田稔副大臣

 受信可能な機器も200万台を超えた。今後もさらなる普及に向けた努力が必要であり、放送局における4K8Kの放送設備への投資促進、受信環境のさらなる整備、魅力的なコンテンツの提供が重要になる。ドキュメンタリー、ドラマ、バラエティ、自然の映像など、放送事業者が培ったノウハウを最大限生かして、感動と勇気を視聴者に与える番組づくりに取り組んでほしい。

 2020年の東京オリンピック/パラリンピックに続き、2025年には大阪万博の開催が控えている。ラグビーワールドカップの大きな盛り上がりを見てもわかるように、これらを国民的イベントとして、また、世界を巻き込んだ世界イベントとして盛り上げ、数多くの中継を通じて、新4K8K衛星放送の推進をオールジャパンで盛り上げたい。国民の期待に応えるコンテンツの制作にも注目している。総務省でも関係事業者や団体とともに、受信環境の整備や周知、広報、情報発信に取り組むことで、さらに盛り上げたい」

ラグビーワールドカップの盛り上がりが後押しに

 日本放送協会(NHK)の上田良一会長は以下のように語る。

日本放送協会 上田良一会長

上田 「BS4Kでの南極からの生中継、8Kでのイタリアからの生中継による開局特番から1年。紀行や自然、芸術やスポーツなどの番組を放送し、視聴者に4K8Kならではのスペシャルな感動と体験を届けてきた。

 ラグビーワールドカップも大いに盛りあがった。NHKは中継に加えて、全国各地でパブリックビューイングや受信公開を行い、4万人に、超高精細画質と臨場感あふれる音響を体感してもらった。皇位継承に伴う退位/即位関連儀式を4Kおよび8Kで中継、記録するなど、日本の伝統を、超高精細の映像でしっかりと残すことにも務めた。

 一方で、8Kは海外でも価値が認められつつあり、海外のイベントでも大きな反響を呼んでいる。東京オリンピックの開催まで239日、パラリンピックの開催まで271日。NHKは世界が注目するこの機会に、4K8Kの中継やインターネットを駆使し、最高水準で、史上最大規模の放送サービスを提供したい。

 1964年の東京オリンピックでは、白黒テレビからカラーテレビへと切り替わる大きなきっかけとなった。それ以来、衛星放送、ハイビジョン放送、デジタル放送と高度化を重ねてきたテレビは、4K8Kへとさらなる発展を遂げようとしている。この機会を逃す手はない。新4K8K衛星放送を視聴できる台数は着実に増加しているが、それを上回る台数の4K対応テレビが普及している。これはもったいない。チューナーを付加して別次元のテレビの世界を体験してもらいたい」

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