4K8K推進キャラクターの深田恭子さんに感謝状

4K／8K放送の対応機器は約220万台、既存テレビにも4Kチューナーを、A-PABが1周年セレモニー

2020年のオリンピック／パラリンピックが普及の契機になるか

　また、一般社団法人日本民間放送連盟の大久保好男会長は、以下のように述べた。

一般社団法人日本民間放送連盟 大久保好男会長

大久保　「4K8Kは高画質のコンテンツを届けることが素晴らしい放送メディアである。放送事業者の努力によって、4Kコンテンツもずいぶん増えてきた。東京オリンピック／パラリンピックは、4Kにとって好機であり、民放事業者としてもコテンンツの充実などによって、4K放送がしっかりと成長するように努力したい。しかし、民放事業者の経営環境は一段と厳しくなっている。総務省をはじめとすする関係者には、4K放送が一日も早く自立でき、自走できるための支援をお願いしたい」

　さらに、一般社団法人電子情報技術産業協会（JEITA）AVC部会の安木成次郎氏（東芝映像ソリューション取締役上席副社長）も以下のように語る。

一般社団法人電子情報技術産業協会（JEITA）AVC部会の安木成次郎氏（東芝映像ソリューション取締役上席副社長）

安木　「新4K8K衛星放送が、視聴者に受け入れられている。従来の放送を超えた美しい映像や臨場感による、新たな価値を生みだし、Society 5.0で盛り込まれた快適で、質の高い生活を送ることができる、人間中心の社会の実現にも寄与すると考えている。また、5Gと連携することで、防災や見守り、医療、健康、教育などの分野にも応用されると期待している。新しい価値の創造に取り組みたい。

　今月開催されたInter BEE 2019でも会場全体に4K8K技術が溢れていた。新たな放送に向けた映像制作、音響制作の最新テクノロジーも多数紹介されていた。JEITAでも、会場において、8Kのスポーツ中継を行い、放送受信方法についても展示した。来年は東京オリンピック／パラリンピックを控えている。スポーツには世界と未来を変える力がある。新4K8K衛星放送の高画質と高音質を多くの人に体験してもらい、スボーツの素晴らしさと力強さを感じてもらいたい」

深田恭子さんには感謝状を授与

4K8K推進キャラクターの深田恭子さん

　4K8K推進キャラクターの深田恭子さんも登場し、「食べることや旅行することが好きなので、グルメ番組や旅番組を楽しんでいる。スポーツ番組は臨場感があって素晴らしい。ラグビーワールドカップも大きな画面と、迫力のある音声で視聴し、思わず声を出して応援した。4Kテレビを購入しておいてよかった。東京オリンピックではサーフィンの種目があり楽しみ。水しぶきや水の美しさが鮮明に見えることを楽しみにしている」と語った。

手渡された感謝状を持つ4K8K推進キャラクターの深田恭子さん

　なお、深田さんは、新4K8K衛星放送の放送開始前から約2年間に渡って務めてきた4K8K推進キャラクターの役割を、今回のセレモニーで終えることになる。セレモニーでは、A-PABの福田理事長から感謝状が手渡された。

　「テレビCMではいろいろなことをやらせてもらった。セレモニーや記者会見に出席し、4K8Kの魅力を学ばせていただき、それを少しでもみなさんにお伝えしたいと考えた。少しでもお役に立てたのであればよかった」と語った。