今回のことば
「市場の変化、顧客動向の変化、ライバル動向をみながら、先手、先手でやってきた。ダイキン工業には、フラット&スピードの組織体制があり、結果にこだわって実行する、一流の実行力がある」(ダイキン工業の十河政則社長兼CEO)
ダイキン工業が発表した2019年度上期(2019年4月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の1兆3542億円、営業利益が4.8%増の1683億円、経常利益は4.4%増の1701億円、当期純利益は5.1%増の1185億円となった。
3期連続で過去最高業績を更新し、営業利益は7期連続の最高益。米中貿易摩擦の影響や中国市場の減速、為替の影響など、厳しい経営環境により電機各社の業績が低迷するなか、ダイキン工業の好調ぶりが際立つ。
主力の空調事業も売上高は前年同期比5%増の1兆2344億円、営業利益は9%の1525億円。3期連続で過去最高の売上高、7期連続での過去最高の営業利益を更新。日本、米州、欧州、アジアで販売を拡大し、厳しい中国においても、現地通貨ベースでは増収増益となっている。
ダイキン工業の十河政則社長兼CEOは「市場の変化、顧客動向の変化、ライバルの動向をみながら、先手、先手でやってきたことの成果である」と総括する。
では、十河社長兼CEOが言う「先手」とはなにか。
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