最新パーツ性能チェック 第270回
全コア5.2GHz設定のOCテストも敢行
【詳報】Core i9-9900KSの性能をRyzen 7 3800Xや3900Xと比較
2019年10月31日 14時45分更新
全コア5GHz動作可能な選抜個体
Core i9-9900KSのスペックについては、すでにジサトライッペイ氏が記事で報じている通りである。下表はその記事からの引用であるが、8コアすべてに負荷をかけても5GHzで動作する個体を選抜してチューニングをしている代わりに、TDPは95Wから127Wへ大幅増となった。
もっとも、Core i9-9900KのTDP95Wという数字は発熱量や消費電力を正しく表わしていないという疑惑が拭いきれないため、あえて今回正直な値を書いた、という邪推もできなくはない。
ちなみに、BIOSはCore i9-9900Kが動くBIOSなら動作するようであるが、とりあえず最新のBIOSにアップデートして運用するようにしたい。
主なスペック | ||
---|---|---|
型番 | Core i9-9900KS | Core i9-9900K |
コア数/スレッド数 | 8/16 | |
定格クロック | 4GHz | 3.6GHz |
Turbo Boost時の最大クロック | 5GHz | |
8コア動作時の最大クロック | 5GHz | 4.7GHz |
L3キャッシュ | 16MB | |
内蔵グラフィックス | Intel UHD Graphics 630 | |
メモリークロックサポート | DDR4-2666 | |
TDP | 127W | 95W |
希望カスタマー価格 | 513~524ドル | 488~499ドル |
注目したいのはCore i9-9900KSの保証期間だ。Core i9-9900Kを筆頭とする第9世代Coreプロセッサーの保証期間は3年間だが、Core i9-9900KSはわずか1年。相当無理をして全コア5GHzを達成しているためか、単に製品数が確保できないため、3年の保証期間を担保できないから、などいくつかの理由を推測できるが、本当のところは謎だ。

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