道路状況の把握やこどもの見守りにはAIを活用
2019年度からは本庁内に「デジタルトランスフォーメーション推進本部」を新設。「自治体DX、仕事・暮らしDX、地域DXの3つの柱から、広島県のあらゆるものをDXしていくことになる」とし、「いまできることはなにか、どこから着手するか、そして、5~10年後に向けて、いまやらなくてはならないことはなにか、といった観点から取り組んでいく」とする。
ここでは、センサーデータやドライブレコーダーの映像データをAIで分析し、岩盤崩壊による事故を予防したり、効率的で最適な除雪作業の実現や、道路のひび割れや陥没を事前に予測したりするといった取り組みを開始している。
また、こどもたちの見守りのために、学校や児童相談所に集まったデータをもとにAIを活用。ハイリスクの家庭を見分けて、虐待を未然に防ぐなどの予防的支援や、移住および定住の支援事業においてAIを活用することで、きめ細かな移住、定住相談が可能にしているという。移住、定住相談の仕組みは、初代相談員の「平野さん」の名前を引用して、「AI平野さん」と呼んでいるという。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ