ASCIIゲームレビュー語録 第20回
先が読めないストーリーやリアルタイムレートレーシングなどの魅力を紹介
映画ゲームを一気に楽しむ感覚「CONTROL」はRemedyのよさが詰まっている
2019年10月31日 17時00分更新
Remedy Entertainment(以下、Remedy)が開発し、505 Gamesが販売する「CONTROL」は、変形する銃と超能力スキルを駆使して未知なる脅威に立ち向かうアクションゲームである。手に汗握るアクションや探索要素高めのステージ、RPG要素、破壊描写など、プレーヤーの遊び心を刺激する要素が魅力だ。執筆時点(10月9日)ではPC版のみプレー可能だが、12月12日からPlayStation 4版も販売開始予定だ。
前回は概要となるゲームシステムを取り上げたが、今回はゲームプレーを紹介しよう。
ゲームと映画の醍醐味が同時に味わえるRemedyの最高傑作
実をいうと、筆者はRemedyの大ファンである。最新作の発売日に即買いし、ガッツリやり込むほどだ。「マックス・ペイン」シリーズをはじめ、「アラン・ウェイク」、「クォンタムブレイク」などの代表作は、映画並みのクオリティーで展開されるストーリーと迫力満点のアクションが特長となっている。映画とゲームが両方楽しめるなんて、まさに一石二鳥。それがRemedyのファンになった大きな理由といっても過言ではない。
最新作のCONTROLは、同社が手がけてきた作品のエッセンスをひとつに凝縮し、最高傑作へと昇華させたタイトルである。特筆すべき点は変形する銃と超能力スキルを組み合わせたアクション。銃も超能力スキルも強化すればするほど強くなるので、まるでスーパーヒーローになったような気分が味わえるのだ。実際にプレーしてみて、過去作を凌駕するほどの面白さを思う存分堪能できた。
難易度はやや高め!
未知なる脅威を倒す秘訣は探索と強化にあり
CONTROLには銃器を扱う人型や「テレキネシス(念力)」などを使うクリーチャーなど、さまざまなタイプの敵が登場する。ストーリーが進むにつれて敵のレベルも向上するため、どんどん難しくなっていく。前回の記事でも述べたが、本作はRPG要素を採用している。変形する銃と超能力スキルを強化すれば、敵と対等に戦えるようになるだろう。もちろん変形する銃の射撃モードをうまく切り替えるのも大事だ。
探索要素とRPG要素の関係性は、プレーヤーの没入度を高めると同時に、ゲームプレーを有利にする手段を提供してくれる。レベル上げ、新たな武器および強化アイテムの回収といった、プレーヤーの成長を促すような仕様がモチベーションアップにつながるのだ。前回紹介した「Bloodstained: Ritual of the Night」と同様、本作も広大なステージを探索して攻略の幅を広げていく面白さが含まれている。強敵を倒したければステージを隅々まで探索すること。それが攻略のカギであり、従来作と大きく異なる醍醐味であるといえよう。

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