ストレージの残量が心もとないなら、何らかの形で増設すればよい。特に内蔵ストレージの容量が少ない状況で作業するのは、パフォーマンスも犠牲になるし、最悪保存できなくなるというリスクもある。断捨離が素直にできればよいが、写真や動画といった思い出に繋がるデータは極力キープしたくなるものだ。
デスクトップPCなら空いたドライブベイに裸のHDDやSSDを組み込めばよいが、昨今のノートPCでは内蔵ストレージ増設の余地がないことも珍しくない。するとUSB外付けストレージを導入するのが一番イージーな選択となるが、より利便性を重視するならネットワークHDDの「NAS」の導入を考えてみてはどうだろうか。
NASといえば小規模オフィスや家族で共用するデータストレージというイメージが強い。コンパクトな1ベイ〜2ベイタイプの家庭用向けNASもあるが、今回はあえて拡張性の高い6ベイタイプのNASに注目した。3.5インチドライブ対応の6ベイは巨大だが、2.5インチ専用なら場所は取らない。今回準備したのはSynology「DiskStation DS620slim(以降DS620slim)」だ。
DS620slimは幅151mm、奥行き175mmと小型のボディーだが、内部にCeleron J3335(2コア/2スレッド、最大2.5GHz)を内蔵。メモリーは2GB(DDR3L)を標準で搭載しているが、最大6GBまで拡張可能だ。