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NASとクラウド連携の最新テクノロジーなどが紹介された「QNAP 2020 TechDay」レポ

2019年10月26日 16時40分更新

文● 高橋佑司/ASCII

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 QNAP Systemsは10月24日、TKP秋葉原カンファレンスセンターにて「QNAP 2020 TechDay」を実施した。

 本イベントでは、NASやクラウドなど、同社の製品・サービスを用いたプレゼンテーションやデモンストレーションを実施。7つのセッションを通じて、それぞれのテーマ別に発表を行なった。

日本・韓国マネージングディレクターであるJack Yang氏による開会のあいさつからスタートし、約6時間にわたって開催

午前・午後に分けて7つのセッションを実施した

セッションはそれぞれテーマが分かれており、1日を通してQNAPの様々な最新テクノロジーに触れられるイベントとなっていた

 最初のセッションは、QNAPのクラウドゲートウェイソリューションに関するプレゼン。ファイルベースのクラウドゲートウェイ「HybridMount」と、ブロックベースのクラウドゲートウェイ「VJBOD Cloud」の2つのソリューションを主に紹介した。

QNAPのクラウドゲートウェイの概略図

 HybridMountは、Amazon S3やGoogle ドライブ、Dropboxなどの複数のクラウドストレージをマウントし、NASの中で集中管理することが可能なソリューション。異なるクラウドストレージ間で、自動的にファイルをバックアップしたり、双方向で同期できる。

 HybridMountには2つのモードがあり、Fire Station マウントとファイルベースクラウドゲートウェイの選択が可能。

 Fire Station マウントモードでは無制限にクラウドのマウントが可能。ファイルベースクラウドゲートウェイモードではキャッシュを使用してデータの読み書き速度を上げたり、同社のNAS用OS「QTS」のアプリケーションが使用可能だったりといった違いがある。

クラウドによる同期が可能なことで、世界各国に複数の支社を構える企業などがそれぞれ使用しているNASのデータを同期し、利用できる

PCなどの端末ひとつひとつからクラウドに接続することがなくなるので、帯域幅のコストも節約できるとのこと

 もう一つのソリューションであるVJBOD Cloudは、ブロックベースでスナップショットを含むデータをクラウドにアップロードすることで、より高速にクラウドバックアップが可能。

VJBOD Cloudの概略図

 クラウドの各スナップショットからローカルに復元でき、ローカル記憶モードのデータは、ローカル記憶領域にも保存するため、ネットワーク切断時でもローカルサービスを中断することなく利用できるとのこと。

iSCSI、NFS、SMB、AFP、FTP、WebDAVなどに対応している

セッションの最後には、これらのソリューションを利用するための推奨機種についても紹介された

 イベントでは、その後も各セッションで様々なテクノロジーについて紹介。会場では製品展示も実施しており、最後にはギフト抽選会を行なうなど、来場者を楽しませるイベントともなっていた。

QNAPの製品展示も行なっていた

 QNAP 2020 TechDayは日本だけでなく世界各国で開催しており、アジア太平洋では10月28日にバンコク、29日にソウルとブリスベン、31日にシドニーで開催を予定している。

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