IFA NEXTで欧州ハードウェア・スタートアップの最先端を見た!
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ドイツ・ベルリンで毎年開催されるエレクトロニクスショー「IFA」の中で、世界各国のスタートアップが集まる特別展示イベント「IFA NEXT」が同時開催されるようになって3年目を迎えた。ヨーロッパ各国から集まった活きの良いスタートアップの製品・サービスを紹介しよう。
叩いた所すべてをドラムセットに変えてしまう
「センストローク」
フランス・マルセイユのスタートアップ、Redisonが開発した「Senstroke(センストローク)」はドラムスティックや足の先に装着する小さなセンサー。モバイルアプリにペアリングして使う「電子ドラム」のバーチャルシミュレーターだ。
センサーを装着したドラムスティックでゴムパッドのようなある程度硬いもの、または自分のヒザなどを叩くとドラムセットの楽器の音がスマホから再生される。スマホにスピーカーやヘッドホンなどを接続すると、楽器の電子音を大音量で鳴らすこともできるので、電子ドラムによる演奏を聴かせたり、アプリで録音もできる。
アプリにはスネアにシンバル、ハイハットやタム、バスドラなどドラムセットを構成する様々な楽器の音色が収録されている。スティックを傾けながらパッドなどを叩くと、たとえばスネアの腹を叩いたときの「バシッ!」という音と、リムを叩いた時の「スコーン!」という異なる音色を爽快に再現できる。
ヨーロッパでは直販サイト、またはフランス国内の楽器店で販売されており、4つのセンサーと足に巻き付けるための“バスドラ用ペダルアダプター”が1つ付属するキットが220ユーロ(約2万6000円)で販売されている。ブースのスタッフはIFA NEXTの出展期間中に、日本のディーラーからも多くの引き合いがあったと語っていた。ぜひ日本上陸が実現してほしい。
いつでも新鮮なワインが楽しめる
イタリアのスマートワインディスペンサー
イタリアのペルージャに拠点を置くスタートアップ、nexmaはスマート・ワイン・ディスペンサー「Albicchiere(アルビチエーレ)」をIFA NEXTに出展した。
本体のクーラー付タンクにワインを入れて、毎日少しずつ、いつでも新鮮なワインが楽しめるという画期的なディスペンサーだ。ワインはボトルを開けて一晩も放ってしまうと酸化して味が落ちてしまう。ワインは好きなのに、酒は弱いので一晩でボトルを飲みきれないという人に最適な製品だ。
ワインの冷却は本体内部に搭載するペルチェ素子で行なう。ヨーロッパらしい、エコな紙パックのパッケージで提供されるワインをタンクに入れる前に、スマホアプリで商品をスキャンすると、赤や白などワインの種類に合わせて最適な温度に設定されて、タンクの残量も管理してくれる。「ペルチェ素子で冷却するので、通常のガス冷却よりもエコに使えるところも特徴」と開発したスタッフがアピールしていた。
10月からクラウドファンディングを開始して、目標金額を達成できたら2020年の春頃から出荷をする予定だという。
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