アユートは9月13日、Astell&KernとJerry Harvey AudioのコラボIEM(イヤモニター)としてはフラッグシップの「Layla AION」(レイラ・アイオン)を9月20日に発売すると発表した。価格はオープンプライスで、直販サイトアキハバラe市場での販売価格は、39万9980円(消費税8%込み)。
デレク・アンド・ザ・ドミノスの名曲「いとしのレイラ」が名称の由来。シリーズとしては、Layla、LaylaIIに続く、第3世代機。「オリジナルLaylaのサウンドをベースに、特許出願中の新たな最新テクノロジーを導入。ユニバーサルIEMとして最先端かつ最高峰のサウンドを目指したJH Audio新世代のフラッグシップモデル」と称する。
シェルはカーボンファイバー製。数百層の圧縮したカーボンファイバー製テキスタイルに樹脂を注入。形状も調整し、カスタムに肉薄するフィット感と安定感、遮音性が得られるという。内部のチャンバールームを 3Dプリンターで成型し、12個のドライバーを最適な位置に配置する「Sonic Tube Chassis テクノロジー」により、シェル本体の内部容積を削減し、Layla II との比較で約31%小型化、45%軽量化した。
ドライバーは、独自のミニクワッドドライバー(ドライバー4組)による「soundrIVe」(サウンドライブ)技術を使い、低域・中域・高域で片側合計12基のドライバ―を持つ。それぞれのドライバーの位相を合わせる「freqphaseテクノロジー」も健在。時間軸と各帯域の位相を、全ての周波数において正確に制御することで、各ドライバーの信号を0.01ms以内に確実に到達させるという。また、ノズル部分に設けた「Acoustic Sound Chamber」(アコースティック・サウンド・チャンバー)により、導管に汗や異物が入りこむことを防ぐ。
コネクターは7ピン端子で、高純度(4N)のOFCを銀メッキしたもの。ドイツ製でミリタリーグレードのイリジウムコネクターによって着脱時の安定性も確保している。また、挿入方向が定まらないと押し込むことができない「7pin」タイプにすることで、接続時の事故も防げるという。耐久性の面では、Oリングがパッキンの役目を果たし、汗などの侵入を防ぐ。
周波数帯域は10Hz~23kHz、入力感度は117dB/mW、インピーダンスは20Ω。カーボンファイバー&アルミニウム製のキャリングケース、IEM ケーブル(2.5mm 4 極バランス/7pin/低域調整搭載)、シリコンイヤーチップ (S/M/L)、フォームイヤーチップ (S/M/L)、 2.5mm/4極→3.5mm/3極変換ケーブル、低域調整用スクリュードライバー、クリーニングブラシなどが付属する。