流し麺会に参加した
2歳児くんの保護者をしています盛田諒ですこんにちは。台風が災難でしたね。子どもが通っている保育室も台風の影響で停電があり、近所の姉妹園から給食を運んでもらうなどして当日をやりすごしました。信号が消え、アリの行列のように道が混んでいる中でも子どもを預かってくれた保育室には感謝ですが、いっそ会社も含めてみんな休みでもよかったかもしれないとも感じました。
台風の前日は2歳児くんと、ツイッターで知り合ったぶち猫さんのホームパーティーに行ってきました。参加者はぶち猫さんとツイッター等でつながっている人がほとんどのいわゆるオフ会です。行事は恒例の「流し麺会」。そうめんだけではなくうどんやラーメンなど麺に多様性があるので流し麺会です。松茸入りすき焼き、豚しゃぶ、湯葉うに、ハンバーググラタン、Tボーンステーキ等が饗されて「麺とは?」という気持ちになってきますが、これも多様性です。
子どもははじめたくさんの見知らぬ大人たちを恐れて抱っこをせがんでいたものの麺をすすりはじめてからはご機嫌になりました。麺の力は偉大です。新しい麺が供されるたびに「これも食べみたい」「それも食べたい」と次々に麺をのどに流した後、持参したトミカを華麗に走らせてから、無事シエスタに入りました。にぎやかな宴とはいえキャーキャーやっていた子どもをやさしく見守ってくださった皆さまにはこの場を借りてあらためて御礼申し上げます。子どもは後日「ぶち猫さんのところ行ったね」「ちゅるちゅる流れてった」と回想していました。かわいいですね。
ツイッターでのゆるやかなつながりはご近所のような居心地のよさもあります。子連れで会に参加したのは初めてでしたが、町内会の祭りにおじゃましたようになごやかな気持ちになりました。子がいるとこうして大人同士のおしゃべりができる場に参加できるのは非常にありがたいものです。SF小説『三体』の話をまともにできたのは初めてだったのでたいへんスッキリしました。ぶち猫さんの人徳により節度ある大人の集まりができていたがゆえとは思いますが。
こうしたご近所づきあい2.0的な感覚は、孤立しがちな子育て家庭にとって少なからずいい関係ではないかと思います。夫婦ともにフルタイムで働いていると近所の井戸端会議に参加することも減り、地域とのつながりも薄れがちですが、ツイッターのご近所さんたちを通じたデジタル井戸端会議に参加することで、孤立感が減るようなこともありそうだと思いました。
ただツイッターはご近所づきあいをするにはちょっとオープンすぎるというのが難しいところで、どちらかというとフェイスブックやミクシィやLINEのように閉じたネットワークのほうが井戸端会議向きかなとも感じます。久しぶりに開いたミクシィが完全なママ友ネットワークと化していて「そういうことなのか」と思ったこともありました。いずれにせよツイッターなどのSNSは使いようによっては気持ちをラクにしてくれそうだ、という話でした。盛田 諒でした。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ。2歳児くんの保護者です。Facebookでおたより募集中。
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