カメラ性能もほぼ同様
撮影アドバイス機能が追加
カメラの性能もアウトカメラが、約1220万画素(標準、F値1.6)、約1220万(望遠、F値2.4)、約1220万(超広角、F値2.4)、インカメラが約800万画素とスペックは同じ。搭載しているカメラ用のセンサーも同じだ。ただしアウトカメラの標準だけおなじ世代のセンサーではあるものの、Xperia 1はメモリー積層なのにたいして、Xperia 5はメモリーを搭載していないモデルとなっている。そのため、960fpsでのスーパースローモーションには対応していない。
カメラの配置位置はXperia 1が背面中央なのに対し、Xperia 5は左上。さらに細かいポイントだが、レンズの並びはXperia 1が上から標準、望遠、広角だが、Xperia 5は望遠、標準、広角となっている。
ハードウェアスペックの差だけでなく、ソフトウェアにも細かい点で違いがある。まず、カメラアプリでは「撮影アドバイス機能」を搭載。指がかぶって映り込んでしまったり、フォーカスがずれている場合は撮影前に、眼を閉じていたりぶれたりしている場合は撮影後に通知が表示される。
映画のような本格的な映像が撮影できる「Cinema Pro」にも変更がある。たとえばプロジェクト名に任意の名前をつけられたり、フレームラインを4:3などに切り替え可能。また音声のレベル調整もできるので、音の大きなシーンでは音割れしないように調整できる。Cinema ProはType-C接続の外部マイク入力にも対応しているので、映像だけでなく音にもこだわれるのはうれしいポイントだ。
またゲーム専用のセッティングができる「Game enhancer」もアップデートされており、ゲーム中はSNSなどの通知だけでなく、電話の着信通知もオフにできるようになっている。
そのほか最大20コマ/秒の連続したスクリーンショットが撮れる「スクリーンショットバースト」や、ゲーム配信機能利用時にオーディオミキサーやボイスチェンジャーが利用できるようになった。
ソニーモバイルによると、これらXperia 5のみの機能はXperia 1でもいくつかはアップデートで対応するが、時期は未定でXperia 1のOSアップデートに合わせて行われる可能性が高いとのこと。
逆にXperia 5でなくなった機能が、日本語入力の「POBox」。Xperiaシリーズだけでなく、フィーチャーフォンやPDAのころから開発&搭載されてきた日本語入力アプリで愛用者も多いが、ついに非搭載となってしまった。
全体としてはサイズ以外にほぼ違いはなく、Xperia 1がアップデートするまで独自機能も多い。日本版が発売されたらサイズ感と操作性にポイントを置いて、Xperia 5を選ぶというのも十分アリなモデルだ。
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