ヘッドセットを装着して何時間もゲームをするよね?
SHIDOは長時間のプレイと長期間の運用で気になる部分への配慮がとくに目立つ。まず、重さと堅牢性から見ていくと、重量は約305gと軽く、軽量樹脂やハンガーをワインアームにすることで実現。ハンガーはアルミダイキャスト製となっており、軽さだけでなく堅牢性を得ている。
また軽量樹脂製のイヤーハウジング表面には溝が規則的に掘られており、これにより強度を高めた。軽く触れただけでも堅牢性がありそうだとよくわかるだろう。
装着感を見ていこう。締め付けを感じる人はほとんどいないであろうというほど、弱い。それもあり、メガネの民にはとても優しいヘッドセットである。
ただ、そうなると顔を勢いよく動かした際にズレるんじゃないかと気になるところだが、この点はイヤーパッドの接触面を増やすことでカバーしている。
イヤーパッドは、人間の耳の角度を考慮し、人間工学も取り入れており、上から見ると前後で幅が異なる仕様だ。これより締め付けを最小限にして疲れづらい着用感を実現しつつ、安定性も得ている。
イヤーパッド単体にもゲーマーへの配慮が光る。長時間のプレイで気になるのは、重量や締め付けのほかに、汗蒸れだと挙げる人は多いハズ。その点も考慮されており、速乾性ファブリックと冷却ジェル、形状記憶フォームで構成されている。つまり、形が崩れにくく、透湿・放熱性に優れたものというわけだ。
4時間ほど付けっぱなしにしてみたが、汗蒸れらしい感覚を得ないで済んでいる。清掃についても考慮されており、イヤーパッドは取り外し可能。マニュアルによると、固く絞った布などで表面を拭くまではOKだが、洗濯はNGとなっている。これは後述する特殊コーティングの保護目的もあるだろう。