最もエンタープライズを理解するベンダー
AWSやMicrosoft Azure、Google Cloud、Salesforce.comなどは、すでに日本のデータセンターを活用。日本にデータを置きたい、遅延を最小限にしたいといった企業の要望に対しては、日本にデータセンターを持たない日本オラクルは不利な立場だった。
オーバーマイヤー社長は「日本にデータセンターを開設したことで、競合他社と同じ環境が整う。その上で、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、プライベートクラウドの3つのニーズに対応することができる。さらに、IaaSやPaaS、SaaSを提供し、さらに独自のDaaS(Database as a Service)も提供することができる。
くわえて、HCMやERP、CX、SCMといったあらゆる領域をカバーし、世界で唯一のAutonomous Databaseも利用できるようになる。他社と大きな差をつけることができる」と自信をみせる。
そして「オラクルは過去32年間に渡って、日本のエンタープライズIT市場での実績を持つ。企業から高い信頼を得ており、これもOracle Cloudの強みになる」とする。
オーバーマイヤー社長は、日本にデータセンターを開設したことで、先行するクラウドベンダーに追いつくばかりか、上回る体制が整うと強調する。
「自律化をはじめとした最新のテクノロジーにくわえ、セキュリティー、拡張性、信頼を提供できる。そして、オラクルは最もエンタープライズを理解しているクラウドベンダーだといえる」と豪語する。
一方で、日本オラクルはクラウドビジネスを推進するためのスキル強化にも余念がない。
日本オラクルでは、約2500人の社員を対象にエキスパート向けトレーニングを実施。さらにパートナーや顧客を対象にした教育も進めていく考えだ。2019年5月に、日本でスタートした「Oracle Cloud Infrastructure 2018 Architect Associate」の取得者数は、3ヵ月で約300人を突破。今後も教育投資を拡大することになる。
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