様々な業務課題を「Windows 10 IoT」で解決! 第6回
導入の不安は専門家・菱洋エレクトロに聞け
間近に迫ったWindows 7 EOS、その移行方法を改めて整理する
2020年01月06日 11時00分更新
【対策4】既存のハードをWindows 10 IoTに入れ替える
導入コストに制約がある場合や、ハードウェアの導入から年数が浅く、当面は既存の機器を入れ替えず使いたい場合には、Windows 7をWindows 10にアップグレードするという選択肢も取れる。社員数の多い企業で、業務用のパソコンを使い続けたい場合に有効だ。
また、これを機にシンクライアント端末などを導入したい場合は、組み込み用のWindows 10を導入するという選択肢もあるだろう。
OSのアップグレードをする際には、ハードがWindows 10を使える状態になっているかを調べる必要がある。
第1のチェックポイントは、ハードウェア自体の仕様だ。
Windows 10の推奨仕様
マイクロソフトの資料では、Windows 10の動作にはクロック周波数が1GHz以上のCPU、2GB(64bit版)/1GB(32bit版)以上のメインメモリー、32GB(64bit版)/16GB(32bit版)以上のストレージ空き容量、DirectX 9以上対応のビデオカード、インターネット接続への対応が記載されているが、これを満たせば必ずしも快適な動作が可能とは言えないので、事前の調査が必要だ。
第2のポイントは、利用する周辺デバイスのドライバーが用意されているかだ。
Windows 10では、Windows 7で動作していたドライバーがそのまま動作する可能性もあるが、使えないケースもかなり多く発生するので注意が必要だ。ここは、周辺機器ベンダーがWindows 10に対応するかどうか次第という面があり、難しさもある。
また、Windows 10ではBIOSではなくUEFIを利用するのが基本となっている。詳細は省くが、BIOSを使った古いシステムでは、レガシーブートとなり、Windows 10のセキュアブートの仕組みを利用できない。セキュアブートでは、rootkitと呼ばれるハードウェアを狙った攻撃を防ぐ機能が提供されており、Windows 10の重要な機能強化点と言える。
せっかくの新OSへの移行なのであるから、こういった機能のサポート状況についても詳しく調べておく方がいいだろう。
なお、菱洋エレクトロでは、Windows 10へのフィールドアップグレードを検討している企業担当者を対象に、期間限定・社数限定での診断プログラムを用意しているとのこと(個人と自社利用の場合の法人を除き、先着3社まで)。
企業の業務用パソコンでWindows 7を使っている人はもちろん、工場や店舗のサイネージなどで利用している機器の移行についての相談にも無料で乗るそうなので、以前Windows 7のまま運用している機器のある人、Windows 10の導入を急いでいる担当者は、ぜひ積極的に活用してほしい。
Windows 7 EOSや記事の感想についてアンケート実施中
この連載では6回にわたって、組み込み機器で導入が進むWindows 10 IoTやWindows 7 EOS後の対応について紹介してきました。Windows 10 IoTへの疑問やWindows 7から10への移行について、下記のアンケートフォームで受け付けていますので、ご協力いただければ幸いです。
(提供:菱洋エレクトロ)
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