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ASUSがROG Phone IIを発表! スナドラ855 Plus搭載のゲーミングスマホ

2019年07月22日 17時00分更新

文● 山根康宏 ●編集 ASCII編集部

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ゲーム操作を考えた細かい進化は多岐に及ぶ

 ROG Phone IIが他のスマートフォンともっとも違う点は、ランドスケープ、すなわち横向きにもって使うことが多いということだ。ハイスペックなゲームはPC同様、画面を横方向に使うため、ROG Phone IIも本体を横にして両手で使うことを想定したカスタマイズがされている。

 初代モデルにも搭載された、側面に内蔵された超音波式のタッチボタンは「AirTrigger II」に進化した。指先を離さずに指先を押す強弱で連打が可能になり、また画面の左右スワイプもAirTrigger II状で指先を左右にスライドさせるだけで可能となった。さらには指先を押したときと力を抜いた時でバイブレーションを起こし、物理的なボタンを押しているかのような感覚も得られるという。また、バイブレーションの反応速度も初代の63msから20msへと短くなっている。

物理的なボタンに近づいたAirTrigger II。上下だけではなく左右の動きにも対応

 サウンド関連ではディスプレーの上下(横手方向にしたときは左右)にDTS:X Ultra対応のステレオスピーカーを搭載、音量は旧モデル比で2.5倍とし迫力あるゲームサウンドを再生できる。さらにはゲーム中継配信を考えマイクは4か所に搭載し、うち1つは本体の側面、すなわち横向きにしたときの上部中央に配置されている。

スピーカーやマイクの配置にもこだわりを見せる

 本体内部のWi-Fiアンテナも、本体を横向きにしたときに握る手の位置に隠れないような位置に配置することで最高スループット4.6Gbpsを実現した。フロントカメラの位置もマイク同様に配信を考えた位置として、横向きにしたときに左上の隅に位置されることで、指先で隠れないようにしている。

 そして、USB Type-C端子が横向きにしたときに下部に位置するのも、ゲームをプレーしながら充電してもケーブルが邪魔にならないようにするためなのだ。

Wi-Fiアンテナも横向き仕様を考えて設計された

 ゲーミングPCでおなじみのライティング機能ももちろん搭載。背面の「ROG」ロゴは「Aura RGB Lighting Effect」によりゲームプレーに応じて効果的に発色する。

光ってこそのゲーミングスマートフォン。「ROG」ロゴは様々な色合いで発光する

豊富なアクセサリーは
機能アップで使いやすくなった

 初代ROG Phoneに引き続き、ROG Phone IIにもゲームパッドなどの周辺機器が多数展開される。まず付属のケース「Aero Case」は背面すべてを覆わずにROGロゴ部分などは抜かれている。これによりロゴのライティングは隠れない。またこのケースを付けたままでAeroActive Cooler IIを装着することも可能だ。

空冷クーラーも取り付けできるケース

 ゲームパッド「Kunai Gamepad」は大幅に機能アップしている。稼動するのは左右のゲームパッドだけだが、この2つをまとめて装着できるベースユニットを使えば、ROG Phone IIのワイヤレス(Bluetoothまたは2.4GHz無線)、有線(USB)ゲームコントローラーになる。一方、ROG Phone IIにケースのように装着し、左右にゲームパッドを取り付ければハンドヘルドスタイルで使うこともできるのだ。

Kunai Gamepadは組み合わせスタイルが自在

 初代モデルにもあったディスプレーを1枚追加できる「TwinView Dock II」は5000mAhのバッテリーを内蔵し、ROG Phone IIへの充電が可能。ディスプレーは本体と同じ6.59型でリフレッシュレートも120Hz。空冷ファンも内蔵するが、初代モデルより重量は軽くなった。

デュアルディスプレーを実現するTwinView Dock II

 そしてこのTwinView Dock IIに、先ほどKunai Gamepadを取り付けたROG Phone IIをそのまま装着できる様が説明されると、会場内にはどよめきと大歓声が同時に沸いた。合体式スマートフォンでもあるROG Phone IIだが、ここまでやってしまうとは筆者も驚きと感動を覚えてしまった。設計者たちのROG Phone IIに対する熱い思いが来場者に伝わった瞬間だったといえよう。

TwinView Dock IIにKunai Gamepadを取り付けたROG Phone IIが装着できる

 ちなみにアクセサリーの紹介はちょっとコミカルに「これからTVショッピング番組を行ないます」と、スライドを写しながら実際にROG Phone IIにアクセサリーを付けて魅せてくれるというスタイルで進行した。

 登壇したROG Phone Project DirectorのBrian Tang氏もノリノリで説明し、最終合体形を魅せたときは自信あふれる「ドヤ顔」を見せてくれた。

ROG Phone IIの最終合体形

 ハードの紹介の後は、UIやゲーム設定を変更する「Game Center」の改良点などを説明。ゲームごとに画面のタッチ位置のカスタマイズが細かくできるほか、「X mode」を起動するとCPUが最適化され、さらにゲームが快適になるという。また、ROG UIだけではなくZenFone独自のUI「ZenUI」に切り替えて使えることも説明された。

Game Centerはゲーミングスマートフォンとしての細かい設定が可能

ハイエンドスマートフォンとして使いたい人はZenUIも利用できる

 最後にゲーム会社とのコラボレーションを発表。TwinView Dock IIやAirTrigger IIに対応するカスタムゲームが提供される予定だ。ROG Phone IIは「パフォーマンス」「ディスプレー」「バッテリー」「ランドスケープ」「没入感」を強化した製品であり、スマートフォンでゲームをする人すべてに進められる製品に仕上がっている。中国では7月23日に発表、グローバル向けには9月4日に正式発表される予定だ。

ROG Phone II向けに有名ゲームなどがカスタマイズして配信される

ROG Phone IIの進化ポイント5つ


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