毎月の家賃を払うだけで、デザイナーズ家具が借りられる賃貸サービス
bydesignは7月8日、日本初とうたうデザイナーズ家具付き賃貸サービス「Moover」を提供開始する。物件と家具の組み合わせが自由で、家賃への上乗せ費用がかからない。
入居時に家賃1ヵ月分の賃貸仲介手数を支払い、家具代金に相当するデポジットを預けるだけ。退去日まで無料で、部屋にあわせてプロがコーディネートしたデザイン家具が利用できる。入居者は、毎月の家賃を支払うだけで、高級感のある部屋に住めるという。
退去の際は、家具を返却するだけ。デポジットは原則退去時に返却され、従来必要だった家具の廃棄費用もかからないという。ただし、破損や盗難・失踪を理由に、家具を入居時の状態で返却できない場合は、損害の補填に充当される。また、返却実費として5〜8万円程度の家具のクリーニング費用と返送料が発生する。家具買い取りの場合は発生しないとのこと。
欧米や中国の大都市圏では、大半の賃貸物件が家具付きだと言われる。一方で、日本は家具と不動産が分離されており、引っ越し時の家具の搬出入や、家具の買い替え・廃棄など、 家具付き物件が主流の諸外国と比べ、余剰なコストが発生している。
最近では、日本国内でも家具付き賃貸物件が増加傾向だが、従来の家具付き賃貸物件の多くは安価で汎用的な家具でパッケージされているので、画一的で無機質な空間デザインだという。毎月の家賃に家具の費用が上乗せされているため、通常の賃貸と比較しても、家賃相場が高いとのこと。
家具付き賃貸物件をさらに普及させるためには、家具と部屋のデザインがあわせることで、素敵な住空間づくりを実現することにくわえ、通常の家賃に上乗せ費用なしで利用できる手頃さを実現することも求められるという。
同社の代表取締役である音田康一郎氏は「現在住んでいる物件に引っ越した際、以前住んでいた物件で使用していた家具が物件のテイストに合わず、引っ越し時に全て廃棄せざるを得なかったという経験が過去にあります。また今回改めて揃えた家具一式が足枷となり、新たな物件、街に引っ越しづらいとも感じています。 私以外にも、このような経験をされた方は多いはずです。この度提供を開始する『Moover』は、家具と不動産をセットで考え、『家具が動くのではなく、人が動く』という未来の形を目指したサービスです。Mooverを通じて、家具と不動産がベストマッチした素敵な空間を続々と提供し、『誰もが素敵な空間に手軽で安価にアクセスできる社会の実現」を目指していきます』と意気込んでいる。