MMD研究所は7月3日、18歳〜69歳のスマホを所有する1533人を対象に実施した「2019年7月 フェイクニュースに関する年代別意識調査」の結果を発表。テスティーが提供するスマホアンケートアプリを用いたもの。調査期間は5月8日〜5月10日。
フェイクニュースを知っているのは61.2%
「フェイクニュース」という言葉を知っているか聞くと、「知っている」は61.2%、「聞いたことがあるが詳しくは知らない」は24.6%、「知らない」は14.2%。
フェイクニュースを知っているのは60代が最多
年代別に見ると、認知の割合が高かったのは60代で65.9%、もっとも低かったのは40代で55.9%だった。
フェイクニュースを見たことがあるのは34.4%
フェイクニュースに関する具体例を説明した後に、フェイクニュースを見たことがあるか聞くと、「見たことがある」は34.4%、「見たことがない」は65.6%。
フェイクニュースを見たことがあるのは20代が最多
年代別に見ると、見たことがある割合がもっとも高かったのは20代で45.1%、もっとも低かったのはフェイクニュースの認知度がもっとも高い60代で21.7%だった。
フェイクニュースに騙されたことがあるのは29.6%
フェイクニュースを見たことがあると回答した人に騙された経験の有無を聞くと、「騙されたことがある」は29.6%、「騙されたことはない」は70.4%。3割近くも騙された経験があるとわかった。年代別に見ると、騙された経験があるのは20代が37.7%ともっとも高く、30%を超えたのは20代〜40代だった。
「ローマ法王がトランプ支持を公式に表明した」
フェイクニュースを見たことがあると回答した人に、実際にどんなものを見たことがあるか自由記述で回答してもらった。
10代からは「地震直後に動物園からライオンが脱走したという嘘のSNSの拡散によって一部の人が避難をやめてしまい、被害が多くなったこと」や、「ローマ法王がトランプ支持を公式に表明した」などの回答が見られた。
20代からは「仮病を使うためのだるくなる薬が発売された」や「まとめサイトの釣りやツイッターでの芸能人の目撃情報」などの記述があった。
30代からは「震災時のライフラインの復旧についての誰かの憶測が広まっていくうちにフェイクニュースになっていっていた」や「コープさっぽろが北海道地震の際、停電による損害について北電に損害賠償請求を行なう」などの回答が見られた。
40代からは「震災の時に石油プラントが爆発したというニュースをTwitterで見た」や「政治家の発言がマスコミ関係者により切り貼りされ、あたかもそれが世論の論調かのように報道されていた。キャスター、ゲスト等もその方向で一貫して、批判がなく、見ていて幼稚さを感じた」などの経験談があった。
50代からは「震災でライオンが動物園から逃げた震災でガスタンクが破裂燃えているから外出するな」や「富士山にイスラムの礼拝所がある」などの記述が見られた。
60代からは「トランプ氏の発言ただし、何が本当で過ちかがわからない」や「皇室と天皇の代替わり、眞子さま婚約内定、女性天皇擁立に関することは、フェイクニュースだらけ。ネットでそのことを知った時いたくショックを受け、腹立たしかった」などの回答があった。