しゅふJOB総研は7月2日、働く主婦層を対象に実施した「子連れ出勤」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は3月13日~3月15日。調査対象者はビースタイル登録者、求人媒体「しゅふJOBパート」登録者。調査手法はインターネットリサーチ(無記名式)。有効回答者数は1000名。
子連れ出勤の経験ありは15.4%
「あなたは『子連れ出勤』をしたことはありますか」と聞くと、経験ありは15.4%、経験なしは84.6%。
同僚が子連れ出勤をしたのは16.7%
「あなたは『子連れ出勤』する人の同僚として、一緒に働いたことがありますか」と聞くと、経験ありは16.7%、経験なしは83.3%。
子連れ出勤は「保活に失敗しても働くことができそう」が48.5%
「あなたにお子さんがいるとしたら、『子連れ出勤』のメリットは何だと思いますか」と聞くと、「保活に失敗しても働くことができそう」が48.5%、「保育施設に預けに行く手間が省けそう」は43.2%、「子どもが近くにいて安心して仕事できそう」は42.9%。そのほか、「職場の雰囲気が和やかになりそう」や「子どもと良い思い出がつくれそう」などが続いた。「メリットは何もない」は18.3%だった。
子連れ出勤は「職場に迷惑をかけそう」が81.1%
「あなたにお子さんがいるとしたら、『子連れ出勤』のデメリットは何だと思いますか」と聞くと、「職場に迷惑をかけそう」が81.1%、「仕事に集中できなさそう」は79.8%、「通勤が大変そう」は61.7%。そのほか、「子どもにつらい思いをさせそう」や「衛生面など保育環境が悪そう」などが続いた。「デメリットは何もない」は0.9%だった。
子連れ出勤の同僚と働くのは賛成が55.1%
「『子連れ出勤』をする側、同僚として一緒に働く側、それぞれのあなたのスタンスとして最も近いものをお教えてください」と聞くと、「子連れ出勤するのも、同僚として一緒に働くのも賛成」は36.5%、「子連れ出勤するのは賛成、同僚として一緒に働くのは反対」は7.3%、「子連れ出勤するのは反対、同僚として一緒に働くのは賛成」は18.6%、「子連れ出勤するのも、同僚として一緒に働くのも反対」は37.6%。
あわせて、自分自身が子連れ出勤するのは賛成が43.8%、反対は56.2%。子連れ出勤の同僚と働くのは賛成が55.1%、反対は44.9%だった。
子連れ出勤するのも、同僚として一緒に働くのも賛成とした人からは、「子連れ出勤だけに関わらず、これからは働き方の多様性を受け入れないと企業は人を集められないと思います(50代/子どもがいる)」や「子供は社会全体で育てていくものだと思っているから(50代/子どもがいない)」などの意見があった。
子連れ出勤するのは賛成、同僚として一緒に働くのは反対とした人からは、「実際、自分がその状況になったときに子連れ出勤可能なら有り難い。自分は出勤したいし休まなくても良くなるから。でも、逆に同僚がそれをした時に良い気持ちで一緒に仕事出来るかと聞かれたらそうじゃない(20代/子どもがいる)」や「子供の騒ぐ声で、仕事に集中出来ない。走り回り、ケガでもされたら困る。自分の子供は、かわいいけど‥他人の子供は嫌い(40代/子どもがいない)」などの主張が見えられた。
子連れ出勤するのは反対、同僚として一緒に働くのは賛成とした人からは、「子どもがいたら、気が散るし、他の人に気を使って仕事に集中できない 同僚のこどもなら和やかにできます(30代/子どもがいる)」や「我が子は連れて行きたくないし、制度があることで育休の短縮など強要されないか心配。同僚の選択としては大いに歓迎します(30代/子どもがいる)」などの持論があった。
子連れ出勤するのも、同僚として一緒に働くのも反対とした人からは、「仕事に集中できないから。子連れ出勤を議論するのではなく、子育てしながらキャリアを継続させる方法は在宅勤務を取り入れる等々あると思うし、子育て後に職場戻れる環境を議論するべきだと思う(50代/子どもがいる)」や「職場は『子育て』の場ではありません。給料をもらうための場所です。近年の親は公私混同甚だしいです(40代/子どもがいる)」などの厳しい意見も見られた。