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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第149回

ハイブリッド10倍ズーム搭載! 「OPPO Reno 10x Zoom」速攻レビュー

2019年07月03日 16時05分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII編集部

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パフォーマンスと電池持ちはトップクラス

 Reno 10x Zoomは、SoCにSnapdragon 855を搭載。現在発売されているスマホに搭載されるものの中では、もっとも性能が高いチップセットと言っていいでしょう。メモリーは8GBで、内蔵ストレージは256GBという超ハイエンド仕様です。

 操作性はすこぶる快適です。アプリの起動が早く、タッチレスポンスが軽快なことはもちろん、アプリのダウンロードからインストール、スクリーンショットを撮って、編集してSNSで共有など、ちょっと時間がかかる操作も、従来モデルよりも、なめらかにできるように感じました。

 スマホの処理性能を数値化して比較するベンチマークも調べてみました。

「AnTuTu Benchmark」アプリで3回計測した最高値。現在販売されているスマホの中でトップクラスと言えるだろう

 生体認証は指紋認証と顔認証に対応し、指紋センサーはディスプレーの下に搭載されています。あらかじめ指紋を登録した指を、画面に表示される指紋のマークに軽く当てるだけでロックが解除されます。顔認証でもスピーディーにロック解除できますが、インカメラが出てくる1秒ほどは長くかかります。メインとして使うのは指紋認証のほうが便利でしょう。

ディスプレーの下のほうに表示される指紋マークに触れると瞬時にロックを解除できる。なお、指紋マークは、画面をオンにしなくても、スリープ状態の黒い画面にも表示できる

 4065mAhの大容量バッテリーを搭載し、独自の急速充電に対応していることもセールスポイント。バッテリー持ちは、実際に使った印象としても非常によかったです。OPPOは「VOOC」という独自の急速充電技術を採用していますが、その最新バーション「3.0」を採用し、30分間で約50%、80分間でフル充電が可能とのこと。

 実際に充電すると、電池残量がみるみる増えていくのが楽しく感じられるほど。モバイルバッテリーを持ち歩かなくても、同梱の充電アダプタを鞄に入れておけば、電源のあるカフェなどで素早くチャージできそうです。

大容量バッテリーを搭載し、一般的な使い方であれば1日は余裕で持ちそうだが、バッテリーを長持ちさせる「省エネ」モードに切り替えることも可能。また、電池よりも処理速度を優先する「高パフォーマンスモード」も選択できる

自分が使いやすいようにカスタマイズできるColorOS

 OSは、Android 9.0をベースにした、OPPO独自の「ColorOS 6.0」を搭載。とは言っても、アプリはGoogle Playからダウンロードでき、Googleの標準アプリも漏れなくプレインストールされています。Android 9.0にメーカー独自の機能が追加されている、くらいの認識で問題ないでしょう。

ホーム画面にすべてのアプリが表示される

新しいデザインになったクイック設定パネル

ホーム画面を左方向にスワイプすると「スマートアシスタント」が表示。頻繁にチェックしたい情報を素早く確認できるようにカスタマイズも可能

画面の下に表示されるナビゲーションキーもカスタマイズできる

 OPPOの独自機能として、筆者が気に入ったのが「データ移行」と「スマートサイドバー」です。「データ移行」は、これまで使っていたスマホのデータをReno 10x Zoomに移せる機能です。iPhoneからのデータ移行もでき、iPhoneにアプリを追加したりすることもなく、簡単に連絡先などのデータをコピーできました。

Phoneのデータを移す場合、「連絡先」と「写真」のデータを移行できる。Reno 10x Zoomで「データ移行」アプリを起動し、iCloudからダウンロードする仕組み

画面の端から内側方向になぞって表示できる「スマートサイドバー」。自分がよく使うアプリを登録することもできる

「スマートサイドバー」は横画面でも利用可能。ゲームのプレー中に「通知非表示」にするといった便利な使い方ができる

【まとめ】大は小を兼ねる!
大きいのが問題ないなら買いのモデル

 今夏の最高峰モデルと呼べるほどのスペックを備えたReno 10x Zoom。税抜き9万9800円という価格は、格安SIMで使えるSIMフリースマホであることを考えると、高くはないかもしれません。

 強いて弱点を挙げるとしたら、デカいことでしょうか。大画面ディスプレイ、高性能カメラ、大容量バッテリー、すべてを備えているので、仕方がないと言えば、それまでですが……。大きいことはいいことだ! と思える人は “買い” でしょう。

Reno 10x Zoomの同梱品。USBケーブルの端子に保護用のキャップが付いていたり、SIMピンがOPPOのロゴにちなんだデザインになっていたり、細部にもこだわりが感じられる

OPPO「Reno 10x Zoom」の主なスペック
価格(税抜) 9万9880円
ディスプレー 6.65型有機EL(19.5:9)
画面解像度 1080×2340
サイズ 約77.2×162×9.3mm
重量 約215g
CPU Snapdragon 855
2.8GHz×1+2.42GHz×3
+1.7GHz×4(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 256GB
外部ストレージ microSDXC(最大256GB)
OS Android 9(ColorOS 6.0)
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17
/18/19/20/25/26/28/29/32/66
/34/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(DSDV)
VoLTE ○(au、Y!mobile)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ アウト:約4800万画素(標準、F1.7)
+約800万画素(超広角、F2.2)
+約1300万画素(望遠、F3.0)
/イン:約1600万画素
バッテリー容量 4065mAh
生体認証 ○(画面内指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ オーシャングリーン、ジェットブラック
発売時期 7月12日

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