パフォーマンスと電池持ちはトップクラス
Reno 10x Zoomは、SoCにSnapdragon 855を搭載。現在発売されているスマホに搭載されるものの中では、もっとも性能が高いチップセットと言っていいでしょう。メモリーは8GBで、内蔵ストレージは256GBという超ハイエンド仕様です。
操作性はすこぶる快適です。アプリの起動が早く、タッチレスポンスが軽快なことはもちろん、アプリのダウンロードからインストール、スクリーンショットを撮って、編集してSNSで共有など、ちょっと時間がかかる操作も、従来モデルよりも、なめらかにできるように感じました。
スマホの処理性能を数値化して比較するベンチマークも調べてみました。
生体認証は指紋認証と顔認証に対応し、指紋センサーはディスプレーの下に搭載されています。あらかじめ指紋を登録した指を、画面に表示される指紋のマークに軽く当てるだけでロックが解除されます。顔認証でもスピーディーにロック解除できますが、インカメラが出てくる1秒ほどは長くかかります。メインとして使うのは指紋認証のほうが便利でしょう。
4065mAhの大容量バッテリーを搭載し、独自の急速充電に対応していることもセールスポイント。バッテリー持ちは、実際に使った印象としても非常によかったです。OPPOは「VOOC」という独自の急速充電技術を採用していますが、その最新バーション「3.0」を採用し、30分間で約50%、80分間でフル充電が可能とのこと。
実際に充電すると、電池残量がみるみる増えていくのが楽しく感じられるほど。モバイルバッテリーを持ち歩かなくても、同梱の充電アダプタを鞄に入れておけば、電源のあるカフェなどで素早くチャージできそうです。
自分が使いやすいようにカスタマイズできるColorOS
OSは、Android 9.0をベースにした、OPPO独自の「ColorOS 6.0」を搭載。とは言っても、アプリはGoogle Playからダウンロードでき、Googleの標準アプリも漏れなくプレインストールされています。Android 9.0にメーカー独自の機能が追加されている、くらいの認識で問題ないでしょう。
OPPOの独自機能として、筆者が気に入ったのが「データ移行」と「スマートサイドバー」です。「データ移行」は、これまで使っていたスマホのデータをReno 10x Zoomに移せる機能です。iPhoneからのデータ移行もでき、iPhoneにアプリを追加したりすることもなく、簡単に連絡先などのデータをコピーできました。
【まとめ】大は小を兼ねる!
大きいのが問題ないなら買いのモデル
今夏の最高峰モデルと呼べるほどのスペックを備えたReno 10x Zoom。税抜き9万9800円という価格は、格安SIMで使えるSIMフリースマホであることを考えると、高くはないかもしれません。
強いて弱点を挙げるとしたら、デカいことでしょうか。大画面ディスプレイ、高性能カメラ、大容量バッテリー、すべてを備えているので、仕方がないと言えば、それまでですが……。大きいことはいいことだ! と思える人は “買い” でしょう。
OPPO「Reno 10x Zoom」の主なスペック | |
---|---|
価格(税抜) | 9万9880円 |
ディスプレー | 6.65型有機EL(19.5:9) |
画面解像度 | 1080×2340 |
サイズ | 約77.2×162×9.3mm |
重量 | 約215g |
CPU | Snapdragon 855 2.8GHz×1+2.42GHz×3 +1.7GHz×4(オクタコア) |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) |
OS | Android 9(ColorOS 6.0) |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 /18/19/20/25/26/28/29/32/66 /34/38/39/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
DSDS | ○(DSDV) |
VoLTE | ○(au、Y!mobile) |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ | アウト:約4800万画素(標準、F1.7) +約800万画素(超広角、F2.2) +約1300万画素(望遠、F3.0) /イン:約1600万画素 |
バッテリー容量 | 4065mAh |
生体認証 | ○(画面内指紋、顔) |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C |
カラバリ | オーシャングリーン、ジェットブラック |
発売時期 | 7月12日 |
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