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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第517回

第3世代RyzenとNAVIで追加された新機能 AMD CPU/GPUロードマップ

2019年07月01日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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ゲーム向け開発ツール
FidelityFX

 次がFidelityFX。こちらはテクノロジーというよりもゲームベンダー向けの開発ツールであり、CAS(rast Adaptive Sharpining)を利用したポストプロセス用ツールである。どんな場面で効果的か? というのが下の画像だ。

FidelityFXは「原理的には」対応GPUを選ばない。といっても、当面はNAVI/GCN向けということになる

Tom Clancy's The Division 2でのFidelityFX適用例

 具体的には、路面の表現や壁のハニカム模様、あるいは人間の表現などに効果があるとしている。すでに多くのゲームスタジオが興味を持っている、という話であった。

おそらくF1 2019の画面と思われる。FidelityFXを利用することで、のっぺりした路面の表現が若干リアルになっている

こちらもF1 2019のものと思われる。ただ、ここでハニカムをきちんと表現することがゲーム性にどこまで影響するかは謎

こちらはUnity Engineに組み込まれた例

どこまで採用されるかはまた別の話

画像を鮮明にする
FidelityFX

 次がRadeon Image Sharpeningで、画面をシャープにしつつ、性能へのインパクトがほとんどないとされる。

一応左右で見比べると、岩の模様などのシャープさが改善されているのがわかる

フレームレートへの影響は1%程度なので、実質的に問題がない、というのがAMDの主張

 これはNVIDIAのDLSSへの対抗技術である。DLSSの詳細はGeForce RTX 20シリーズの解説記事で説明されているが、要するにDeep Learningベースのフィルタリングであるが、原理上Tensorコアを搭載していないと利用できず、またゲーム側がDLSSに対応する必要がある。

 Radeon Image Sharpeningはゲーム側の対応の必要がなく、またNAVIでそのまま利用できるという点をアピールしたいようだ。

 ということでCPUとGPUで漏れていた説明を一通りさせていただいた。AMDはほかにさまざまなベンチマークレポートも示したが、来週には実際に第3世代RyzenやRadeon RX 5700シリーズが発売されるわけで、実機を利用した性能評価をご覧になりたいだろうと思い、今回は割愛した。

 発売開始と同時に掲載されるであろうベンチマークレポート(おそらく加藤勝明氏が今必死に作成されているものと思われる)をお待ちいただきたい。

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