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新車を買った情報2019 第21回

マツダ ロードスターRFの剛性で変わる乗り心地が悩ましい

2019年06月29日 12時00分更新

文● 四本淑三、編集●西牧

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天井を開けると操縦性も違う

 まずステアリング中立付近の神経質さが、天井を開けると気にならない。ステアリングも軽く、コーナーの旋回中もスムースに感じられるのが不思議であります。これは多少なりとも重心が下がる影響もあるかもしれません。

 おっと、素人の分際でなんだか偉そうに言ってしまいましたが、申し訳ないついでにもうひとつ言いますと、剛性がなくて最も気持ちが悪いのが、路面の荒れた下りコーナーに差し掛かったときであります。

 フロント外側のタイヤが凹凸を拾うと、その振動が収まらないうちに、また次の凹凸を拾う。するとダヨーンダダダヨダヨーンと、ステアリングに伝わる波形がオーバーラップして、路面の状態が読めなくなる。一瞬ホイールナットでも緩んだかと思うほどで、すぐに天井を閉めたくなるくらいのものです。

17インチのPOTENZAは荷が重い?

 剛性は強くてもダメで、弱くでもダメ。大事なのはバランスだと言いますが、天井の開閉で剛性が大きく変化するロードスターRFの場合、その落としどころも難しかったはずでありましょう。

 ですが、たまにしか開けないとはいえ、オープン時の剛性はやはり頼りない。たまに開けるときこそ、ここぞとばかりにオープンの気持ち良さを満喫したいわけでありますから、なおさらそう感じるわけであります。

 ただ、これはタイヤとホイールで自分の好みに合わせられる気もしております。天井を開けるとソフトトップと大差のない車体に、ソフトトップの16インチよりグリップが高く、重い17インチを履いている。とすればオープンにすると少々荷が重いのではないか。

 実際、納車時から履いていた軽い15インチのスタッドレスでは、天井の開閉でここまでの剛性の差を感じることはありませんでした。もっとも、サスペンションの設定は車輪の重さを見込んだものでしょうから、車輪は軽けりゃいいってものでもありませんが、それによるデメリットも感じておりません。

 ならばインチダウンしたスポーツタイヤと軽いホイールならどうなのか。同じNDロードスターをベースにしたミツオカのロックスターは、15インチホイールに分厚いBFグッドリッチのタイヤを履かせて、ルックス的にもなかなかのカッコ良さなわけであります。

 あるいは純正の17インチホイールに、コンフォート系のタイヤを履かせたらどうなるのか。ソフトトップの軽快さを諦めなければならない代わりに、快適性へ振ったのがロードスターRFだとすれば、もっとコンフォート方向に振るのもアリだと思っています。

 気持ちのいい山坂道を走るたびに、そんなこんなの雑念が湧いて悩ましいわけですが、タイヤやホイールはそれなりに値が張ります。果たして今年のボーナスはどれくらい出るのでしょうか。財源に困ったところでまた次回。

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