8K時代のデジタルサイネージを学びにシャープブースへ!
フルHDから4K、そして8Kへとデジタルサイネージの解像度が進化するなか、今年もデジタルサイネージの最新動向を伝える展示会である「デジタルサイネージ ジャパン 2019」が6月12日~14日、幕張メッセで開催された。
本イベントのシャープブースでは、70型のディスプレーを16台組み合わせ8K解像度を実現したマルチディスプレーの展示や、いよいよ実働となる第5世代移動通信システム(5G)を使った8K映像のライブ伝送実証実験の取り組みの紹介、8K映像のIP伝送システムのデモンストレーションなどが行なわれ、これからスタンダードとなっていくサイネージソリューションが紹介されていた。
8K映像をライブ配信するソリューション
まずは8K映像の撮影から表示までを1台で実現する業務用8Kカムコーダー。動く模型を撮影しながらディスプレーに表示していた。
撮影した映像は内蔵の専用SSDに収録するのと同時に、8K映像をライン出力することができる。出力された映像はコンバーターを通してディスプレーにライブ表示される。ライン出力はディスプレーにHDMI2.0によって接続されるので4本のケーブルが必要。収録したSSDを編集機材に挿すだけで編集に取りかかれるなど、データの取り扱いも考慮されている。
なお、この業務用8Kカムコーダーは希望小売価格880万円(税別)。従来の8Kカメラが3000万円程度だったことを考えると、かなり格安になっている。
もう1つの8Kライブ配信は、今回の目玉ともいうべき、第5世代移動通信システム「5G」によるライブ伝送実証実験とIP伝送システムだ。ブースでは実証実験の様子を映像で紹介。触ることはできなかったが5G対応スマートフォンも参考出展されていた。
8K映像のIP伝送システムの展示では、先ほどの業務用8Kカムコーダーで撮影した情報をリアルタイム映像伝送システムに接続し、そこからLANケーブル1本で8Kデコーダまで伝送し、ディスプレーに表示していた。伝送システムには映像がデータとして蓄積されるので、ライブ配信だけでなく、そのライブラリから映像を表示することもできる。