スマホの通知を手元に伝える
スマートボールペン「INFO+」を衝動買い
「世界最初のスマートフォンはどれなのか」には諸説あり、どれか1つに決めにくいのが現実だ。しかし、大雑把に数えてもここ10年くらいで世界のスマホは画期的な進化と普及を見せている。
スマホが、個人が持つ情報の受け渡しのできるクライアントデバイスとして定着したここ数年は、今度はスマホをもっとも身近な情報受発信のゲートウェイとした周辺機器デバイスの時代と変化しはじめた。
その代表的なアイテムが、読者諸兄姉もご存知のスマートウォッチだ。昨今は単体でインターネットに接続するスマートウォッチもあるが、多くはスマホを最寄りのゲートウェイ装置として、ネットと接続する製品がほとんどだ。
そして今では、スマホ上で表示、表現されるメールやSNSデータ、ブラウザー上での処理、写真、各種アラート情報などを、より優れた腕時計という歴史ある身近なガジェットでタイムリーに表示して活用することが可能な時代になった。
昨今では、腕首に付けるスマートウォッチの枠に囚われることなく、より大きな壁掛け時計「Glance Clock」や電光掲示板のような「TIMEBOX-MINI」なども、スマホをゲートウェイとして利用するIoTガジェットという位置付けで登場している。
今回、筆者が発売日に衝動買いしたスマートペン「INFO+」(インフォ)は、スマートウウォッチ的な機能を身近な筆記具であるボールペンに合体させた商品だ。ボールペンは昔から教育の場でも、ビジネスシーンでももっとも使用頻度の高い筆記具なので、ここ20年前後は、テクノロジーとのハイブリッド商品の多い製品ジャンルだ。
かれこれ筆者が10年以上昔に使っていたLivescribe社のスマートペン「Pulse」や「Livescribe 3 Smartpen」、そして昨今市場を拡大してきている「ネオスマートペン」などが、スマートボールペンの先駆者だ。
ただし、過去の多くのスマートペンは、ごく普通の紙のように見える特殊紙に普通に文字や絵を筆記し、その内容をPCやスマホ、クラウドに保存して、時にはOCRで文字認識してテキストDB化、活用するという「インフォ」とは多少違った目的のモノが多い。
Pulseは10年以上前に、すでにグラフィックディスプレーを搭載し、さまざまな活用シーンを提案していた。今回のインフォはデジタルノートと関連性の強い従来型のスマートペンではなく、「Galaxy Note」や「ASUSの「PadFone」専用のインテリジェントなワイアレスヘッドセット(受話器)の拡張系に近い商品だ。しかし、ワイアレスのハンドセット(受話器)機能はない。
インフォは英字表示では「INFO+」とプラスが表現されているが、なぜか邦文では「インフォ(商品型番INF10)」となっている。何か特別の意味があるのか、興味がわくところだ。
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