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Googleマップの変化でなにが起きるのか

Googleマップは「新マップ導入」でどう変わるのか

2019年05月29日 09時00分更新

文● 西田宗千佳 撮影●四宮義博 編集●飯島恵里子/ASCII

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従来、ユーザーはGoogleマップを目的地へ向かうための「ナビゲーション」として利用してきたが、新しいGoogleマップはそこからさらに発展し「世界中で探索し、なにかをする」ことをかなえる

周囲の探索には迅速な地図更新が必要

 グーグルが今重視しているのは、Googleマップを「目的地に行くこと」の先に進めることだ。

 「私たちはより体験を改善することを目指しています。そのためには、自分がいる場所の周囲の情報をいかに知るか、『Explorer(探索する)』という要素が必要です」、グラスゴー氏はそう説明する。

 こうした考え方は、日本で地図データが切り替わる前から進められてきた施策だ。GoogleマップのUIで、「周辺のスポット」を表示するようになったのは、その最たるものである。

 「どこに行くか」ではなく「行った後なにをするのか」「今いる場所でなにをするのか」という観点への広がりは、スマホの普及による地図サービスの利用傾向の変化を考えると興味深いものだ。以前にもこの件についてはグーグルに取材している(Googleマップの変化「どこに行くか」から「行ったらどうするか」)ので、そちらの記事もご参照いただきたい。

 「日常的に周囲の状況を検索して使うには、地図の側が迅速に、最新の情報を反映している必要がある」とグラスゴー氏は言う。グーグルの戦略を推し進めるためにも、地図の更新サイクルの高速化と進化は必須で、そのためには、日本にもGround Truthを導入する必要があった……ということなのだろう。

 地形や道、バス停など、正確な情報のGoogleマップへの反映も同時に行い、理想通り「最新の正しい周囲の情報が得られる」サービスになってほしいものだ。


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